SNS殺人事件

龍玄

第一話 誰のために殺したのか…1/4

 佐藤武史(30歳)は離婚して二年、三年目を迎えて人肌が恋しくなっていた。武史はマッチングアプリで再婚相手を探していた。高いスペックを持っていなかった武史は趣味が同じ女性を探していた。趣味が合うことは、同調を呼び覚まし、共存関係を築けると考えていた。武史の趣味は、オンラインゲームだった。女性の容姿は勿論、趣味の欄に注目していた。「あっ、趣味がオンラインゲーム。容姿も好みだ。」武史は迷いなくメールを送った。何度かやり取りして、共通の「ドランゲート」を楽しむようになっていた。メールも弾み、会うことになった。会ってみると想像を裏切らない女性だった。女性は、OLの篠田麻里(30歳)だった。武史は、麻里に真剣な交際を求めた。結果は「NO」だった。しかし、友人として付き合うことは受け入れられた。

 その後も連絡し合うが友人として領域から抜け出せず、時間は、武史に麻里の恋愛の対象ではないことを突きつけた。ある日、冗談ぽく「誰かいい人、いない。」と告げると「いるよ。」と返ってき、写真が送られてきた。「うぉ、可愛い。」武史は、一目で気に入った。何度かメールを交換した。思いのほかスムースに運び、武史の意志は再婚に向けて傾いていった。告白するとその女性から前向きに考えたいとの返事に武史は舞い上がった。その女性は、峰岸萌音(26歳)というフリーターとして細々と暮らしていた。武史にとってスペック的なコンプレックスを抱かないで済む好都合な待遇だった。

 メールのやり取りだけだったが交際は上手くいっていた。会う約束をした前日に萌音から連絡があった。「誰かに付き纏われていて外に出られない。」と。それ以来、連絡が取れなくなった。心配した武史は、麻里に相談した。麻里から驚くべき事実を聞かされた。麻里が言うには、麻里が付き合っていた元カレの木下悠馬との別れ話に萌音が仲介に入り無事、別れられた。が、その元カレが萌音を付き纏や監視の嫌がらせを始めた結果だと告げられた。そのせいもあり、麻里も責任を感じていると言っていた。事情を知ったその夜、武史にメールが届いた。「娘が困っている。付き纏っている男が憎い。」と言う萌音の父親からだった。それ以後も、娘を思ってのメールが幾度か届いた。武史は、麻里に萌音の父親の事について尋ねた。麻里が話したのは、萌音の父親は反社に近い人物である程度権力と金を持っているという情報だった。萌音からも「父が反社に関わっているの、驚いたでしょ。黙っててゴメン。」とタイミングよくメールがあった。武史には現実を直視する判断力は、たたみ 佐藤武史(30歳)は離婚して二年、三年目を迎えて人肌が恋しくなっていた。武史はマッチングアプリで再婚相手を探していた。高いスペックを持っていなかった武史は趣味が同じ女性を探していた。趣味が合うことは、同調を呼び覚まし、共存関係を築けると考えていた。武史の趣味は、オンラインゲームだった。女性の容姿は勿論、趣味の欄に注目していた。「あっ、趣味がオンラインゲーム。容姿も好みだ。」武史は迷いなくメールを送った。何度かやり取りして、共通の「ドランゲート」を楽しむようになっていた。メールも弾み、会うことになった。会ってみると想像を裏切らない女性だった。女性は、OLの篠田麻里(30歳)だった。武史は、麻里に真剣な交際を求めた。結果は「NO」だった。しかし、友人として付き合うことは受け入れられた。

 その後も連絡し合うが友人として領域から抜け出せず、時間は、武史に麻里の恋愛の対象ではないことを突きつけた。ある日、冗談ぽく「誰かいい人、いない。」と告げると「いるよ。」と返ってき、写真が送られてきた。「うぉ、可愛い。」武史は、一目で気に入った。何度かメールを交換した。思いのほかスムースに運び、武史の意志は再婚に向けて傾いていった。告白するとその女性から前向きに考えたいとの返事に武史は舞い上がった。その女性は、峰岸萌音(26歳)というフリーターとして細々と暮らしていた。武史にとってスペック的なコンプレックスを抱かないで済む好都合な待遇だった。

 メールのやり取りだけだったが交際は上手くいっていた。会う約束をした前日に萌音から連絡があった。「誰かに付き纏われていて外に出られない。」と。それ以来、連絡が取れなくなった。心配した武史は、麻里に相談した。麻里から驚くべき事実を聞かされた。麻里が言うには、麻里が付き合っていた元カレの木下悠馬との別れ話に萌音が仲介に入り無事、別れられた。が、その元カレが萌音を付き纏や監視の嫌がらせを始めた結果だと告げられた。そのせいもあり、麻里も責任を感じていると言っていた。事情を知ったその夜、武史にメールが届いた。「娘が困っている。付き纏っている男が憎い。」と言う萌音の父親からだった。それ以後も、娘を思ってのメールが幾度か届いた。武史は、麻里に萌音の父親の事について尋ねた。麻里が話したのは、萌音の父親は反社に近い人物である程度権力と金を持っているという情報だった。萌音からも「父が反社に関わっているの、驚いたでしょ。黙っててゴメン。」とタイミングよくメールがあった。武史の現実を直視する判断力は、畳掛ける非日常に削がれていた。




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