第2話決闘が始まる
俺の笑い声が、完全に暗くなった屋上に響き渡った。が陽はすぐさま。
「はっ、言ってくれるね。お前のような雑魚が、俺を倒すだって。」
と言って笑い出した。それにつられてやっと話についてきた、周りの奴も笑った。兄さんがパチンと手を叩き。
「よし、これで決闘が決まったね。今日は、遅いから明日、細かいことを決めようか。」
「そうですね。三月生徒会長さん、それでは失礼します。じゃあな雑魚、俺に決闘を挑んだことを後悔しろよ。」
「そっちこそ、後悔しとけ。」
と言い返すと、大きく笑ってそいつらは屋上を後にした。
そして屋上には、数分の沈黙が訪れたが、それを破ったのは兄さんだった。
「いや~。あいつら後悔しかない選択をしたな。」
「そうでしょか。生徒会長さん。俺はこの学校の底辺で雑魚ですよ。」
「お兄ちゃんでいいよ。我が弟よ。」
「みつ大丈夫。ごめね俺のせいで、みつに痛い思いをさせてしまったよね。」
と俺は兄さんのまた訳が分からない言葉を流して、みつに近寄って、心配した。
「大丈夫だよ~。助けに来てくれてありがとう~。」
「本当にみつが、無事でよかった。」
と俺はみつを抱きしめた。みつも俺を抱き返してくれた。
「私は、大丈夫だよ。あ、あと生徒会長さん久々ですね。」
「藤川くん。俺の事はお兄さんと呼んでくれ、結婚おめでとう。」
と、またもや変なことを言いだしたよ。一回斜め57度に、チョップ入れようかな。
「まぁ結婚は本当だから置いておいて、でどうするんだ三月よ。あいつそれなりに強いらしいぞ。」
「何を言ってるんだ兄さんは、俺の実力は兄さんが一番知ってるだろ。その上、あいつらは、みつに手を出したんだ。あいつはそう簡単に負けさせるかよ。精神をずたずたに引き裂いてやるよ。バックミュージックはあれかな。『また逢う日まで』かな。」
と言って俺はみつを抱っこして屋上を後にした。余談だが、みつはめちゃくちゃ軽かった。そしてかわいかった。
そして次の日、時は過ぎて放課後になっていた。この学校で行く気もなかった。てかいかないかなと思っていた生徒会室に歩を進めていた。てかなんで生徒会室なんだよ。どうせ移動するじゃん。と思っていると着いてしまった。本当に来るとは、まぁいいやこの中にいる奴は俺が恨んでいる奴なんだから。みつを傷つけたんだから。と思いながら、生徒会室の扉を押し開けた。するとそこには陽だけと兄さんがいた。なので俺は
「あれ、お前一人だけでいいのか。いつもの奴らは要らないのか。俺は構わないぞ。」
と入って早々俺は、煽りだした。すると
「いいんだよ。お前ごときの雑魚のために、駆り出されるあいつらも可哀そうだ。」
と負けじと、そいつも笑いながら煽り返してきた。
「まぁまぁ、喧嘩は、それぐらいにして、そろそろ始めようか。」
「そうですね。始めましょうか生徒会長さん。」
「お兄ちゃんでいいよ。三月。」
「始めましょか生徒会長さん。」
と俺が押し切ると兄さんは、不貞腐れながらも始めた。
「それでは、両者決闘の代償を。」
と言われて、最初に口を開いたのは、陽だった。
「俺は、TOP2の藤川充をTOP10から脱落。そしてその空いた席に、俺のダチの無(む)の彼女、有(ゆう)をTOP2にする。」
「わかった。では次に、藤日三月。」
「俺は、俺らに対するいじめを停止もしやった場合、退学。そしてTOP10の無をTOP10から脱落。そしてその席に俺こと、藤日三月をTOP10に入れろ。
「了解。これで、双方代償の提示を確認。それによるこれは、対等な決闘とし、この学校の生徒会長、藤日三月が審判を行う。異議あるものは名乗り出ろ。」
と言い放った。その姿は生徒会長としての威厳が垣間見えた。が俺は一つ付け足したいのがあった。ので俺は手を挙げた。それを見た兄さんが、三月。と名を呼んだので、発言権が認められたので、俺は
「この決闘を学校の奴らに見てもらうことはできるだろうか?」
「わかった。やっておく。他には何かあるか?」
「いや無いです。」
と言って俺の発言は終わった。
「よし、もう異議がないようなので、それでは勝敗のルールは公式のルールとする。今回は第19ブロックで決闘を行う。それでは30分後集合。それでは後悔がないように。」
と言って、俺らは生徒室を兄さんを残して後にした。
公式のルールの勝敗は頭部アンテナの破損である。
俺が廊下を歩いていると、突然俺の背中に衝撃が走った。その衝撃には殴られたなどの類ではなっか。なんならその衝撃はどこか暖かく。
「ってみつか。」
そういつのまに、俺の背中にはみつが飛び乗って、俺がみつをおんぶしている構図になっていた。
「そうだよ~みつの愛しのみつだよ~。お疲れ様長いこといたね。」
と長いこと生徒会室ので疲れていたが、みつを見たらなぜか吹っ飛んだ。
そう感じていると、同時に俺の体いつの間に動いており、みつを抱っこしていた。
てか俺が気が付かないとは、なんでだ?と考えようとしたが、みつの顔を見ると、どうでもよくなり、そんなことよりみつの頭を撫でていた。
そんなこんなで俺は、学校から電車で揺られて、着いた。この地域が所有している。『決闘専用ブロック№19密林』である。ちなみにみつはと言うと俺の腕の中で寝ている。寝顔が天使すぎる。俺じゃなかったら、今にも吐血して尊死(とうとし)していてもおかしくない、おっと口から血が、危ない危ない。
と思いながら、約束の場所に向かうと、すでに、到着していた二人が、こちらを摩訶不思議なものを見る目を向けていた。
「どうした二人とも?」
「いやいいんだ三月。実に微笑まし光景だったから。」
と兄さんが、答えた。俺は、ふ~ん。とだけ返した。
「まぁ気を取り直して、さて集まったことだから両者ともカタパルトへ行って、準備をしてくれ。」
と言われ俺らは、お互いに、分かりました。と言って反対側に歩き出した。
ちなみにみつはと言うと、俺の腕の中でまだ寝ている。かわいい。天使最高!!
と思っていると、むにゅ。と言って目を覚ました。なんだ。『むにゅ』ってかわいい。
「おはよう、みつよく寝れた?」
「うん。おはようみつ、よく寝れたよ~」
と会話しながら、みつを慎重に降ろした。
「決闘始まるの?」
「うん、今準備してる。みつは兄さんの所に行っておいで。」
「ん、行ってくる。」
と言ってみつはカタパルトを出て行った。かわいい。おっと口から血が、危ない危ない。
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