第2話 入学式



すごく簡単で申し訳ないが、入学式は、つつがなく終わった。


男連中は、ほんの二十分ぐらいで終わってしまった。



要約した流れはこんな感じだった。


校長の大変短め(前世比)の入学おめでとう!


在校生代表、生徒会長からも入学おめでとう!婚活頑張れ!(生徒会長は大変美人ではあったのだけれど指輪が光っていたので既婚者だった。)


新入生代表、ありがとう!婚活頑張ります!



部活動紹介もすげー簡略的に言葉だけでここは去年こんな成績でしたよーとかだったので、部活動に積極的ではないであろう男連中に気を使った感じだった。


壇上の脇には、ユニフォームを着た女生徒がチラと見えたので、恐らく俺らが退場した今ちゃんとした部活動紹介がされているんだと思う。


俺は非常に見たかった…。部活やってる先輩とかめっちゃよくないか?俺だけ?わかるよね?(圧


まあ、部活動は今のところ入る予定はないんだが。でも、ユニフォーム姿で動いてるとこを拝みたかった。


そうだ!今後いろんな部活動の試合とか応援しに行くのもいいな。楽しみが広がるぜ!


そんな入学式を早めに退場した俺ら男子諸君は、ひとつの教室に集められていた。



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ここでこの桜庭高校の特徴を少し。


まず1学年ごとに10クラスもあるマンモス校だ。定員300名。(男は精子ランクをメインで次点に性格。容姿とで選ばれ、国からこの高校に通ってくださいと通知が来る。)


通常の高校では、1クラスに男は一名か二名しかいないところ、流石は国一番の進学校。桜庭高校では1クラスに三名もの男が居る。


女性30人の男性3人の計33人で1クラスになる。


国基準ではあるが、容姿と性格をある程度担保されている高ランク精子の男をゲットする為に一番確率が上がるのはこの桜庭高校と言われており、倍率はとてつもなく高い。


なので、大体の女性は一度は憧れる場所になっている。


しかし、幼少期から勉強をしっかりしていた秀才か一部の天才しか入れないような難関校なのだ。




余談ではあるが、男の容姿が良いのを集めた芸能学校もあるらしい。


そこは精子ランクは度外視の完全に外見で割り振られてるらしい。


お偉いさんも俺の処遇に迷ったのかどっちの高校行きたいか聞かれたから知った。


男は芸能活動したければ、サクッと簡単に事務所に所属できるみたいだし、現段階じゃ興味も引かれなかったし別にいっかってなったな。


可愛い子は多そうで若干ではあるが後ろ髪をひかれたが。




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教室に集められ、周りを見渡すと男。男。男。計30名の男たち。


前世であれば大して珍しい光景でもなかったはずなのに、少し異様に感じこの世界にすっかり染まったなあとぼんやり考えていたら、教室にスーツ姿の中年男性が入ってきた。


中年とは言ってもナイスミドル!って感じのシュっとした若干の白髪すらも様になっているイケオジだ。



「まずは入学おめでとう。この学校で男性のカウンセラーをしている堺晴臣だ。学校生活で困ったり悩みが出来たら、気軽に相談に来なさい。」



イケオジの堺先生はそう言って詳しい相談室の場所を教えてくれた。


あとは、学校の設備の説明や久しぶりの異性との集団での生活で不安もあると思うけど、なんでも相談してくれていいよと補足の相談室は君たちの味方だよ!と。


他にはクラス分けの用紙が配られたりした。


その後は、君たちなら大丈夫だとは思うがとの前置きをして、女性も君たちと同じ人間だからなにかする時や言う時は相手の気持ちを考えてあげて。なるべくクラスのみんなと会話してあげて等々、前世基準当たり前の注意事項とお願いをしていた。



なぜこんなお願いをしているのかというと、この世界の男性は、厳しく育てられることがほぼほぼ無いし、環境が環境なので横暴に寄るか内気に寄るかといった大人しいタイプか暴れん坊とかの性格になる子が多い。


まあ、でもここは桜庭高校に選別されるレベルの男子たちだ。


先程パっと見渡した感じではあるが、みんな15歳には見えないほどの落ち着きで品行方正なイメージがある。単に大人しめなだけかもしれんが。


そして、俺が思っていたより顔面偏差値は普通のようだ。容姿メインで集まっているわけでもないからな。基本的に高ランクの方がモテるっぽいし。


そんなこんなで、軽く雑談も増えてきた頃に教室ドアにノックがされ、いよいよクラスに女生徒たちが戻ったので、皆さんも移動してくださいと先生が俺らを呼びに来た。


その後、クラス毎に男子は分かれ引率の先生についていく。



「よ!また同じクラスだな!」


移動の時に後ろからそいつの肩を軽めに小突く。



「わぁ!-------なんだ達也か。驚かさないでよ」



俺が居る事は気付いていたはずなのにしっかり驚くこいつは、谷一樹。


数少ない男友達で、男子校入学からの付き合いになるので、もう6年は付き合いがある。ゲームをよく一緒にやっていて、一番仲の良い友達、いや、親友みたいなもんだ。


外見は、黒髪で男にしては髪が長めで目元も少し髪がかかっていて視界が悪そうだ。


本人曰く、男ということで周りの女子にジロジロ見られてるのが嫌で、だったら自分があまり見えてなければ気にならないんじゃないか?となったらしい。


逆転の発想過ぎて自分の頭の良さが怖いと言っていたので、俺は突っ込む気にもなれずとりあえず乗せておいた。喜んでた。



なぜ一樹が一緒のクラスになったかというと、知ってる者同士が良いだろうと、入学前に学校側から谷君と一緒のクラスで大丈夫かな?と聞かれていた。


まあ、事前に男子校時代の交友関係とか調べて大丈夫なのわかってての一応のお伺いって感じだったな。たぶん同様に一樹にも連絡があったはずだ。


手厚いサービスというか、とことん男は甘やかされているというかなんというか…だな。もちろん損はないので、全力で乗っかるが。



「そういや一樹に一応報告しておく。沙耶、あぁー…幼馴染と今朝婚約した。」


「えっ!?お、おめでとう。よくゲームしながら達也が話題に出してた子だよね?」


「ありがとな!そうそう。沙耶って言うんだ。今後は、よく顔も合わせるだろうしあとで紹介するよ。」


「わかった。いいなぁ、僕も早く見つけないと。在学中で三人もだもんね。不安でしかないやぁ」


「まあなー。そういえば、一樹も幼馴染居ただろ?あの子とはどうなったんだ?」


「学校は別になっちゃった。流石に桜庭高校に入るとは思ってなかったみたいで…。でも、婚約者になってもらえるように言うつもりだよ。だから、婚約を受けてもらえれば帰ったら一緒に居られるかなって」


「あー。なるほどなあ。確かにきついよなここ。言う言わないは、一樹次第だけど、学校別だとどうなるかわかんないし、早めに言うのがいいかもな。」


「だよねぇ。進学校だからクラスに男子二人いるみたいだし、早めに言うよ。僕は家事も全然だめだめだし。あ、そうだ!達也はプロポーズなんて言ったの?」


「うっせ。自分で考えろ。」


いくら親友とはいえ、話したくないこともある。


足早に、逃げるように先導の先生のもとに向かう。



「ちょっ…待ってよー!」



無視だ無視。


大事なことだ。自分で考えなさい。シンプルが一番なんだ…ほんとだぞ?


ちなみに、もう一人居た男子とも引率の先生の近くに居たから軽くは話したぞ。




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