君だけが例外

三郎

前書き

読者の皆様へ

本作品は、2021年9月20日に公開された同タイトルの作品を一から描き直したものとなります。大まかな内容やキャラクター性は変わりませんが、セリフや一部の表現を大幅に変えてます。

この前書きは「君だけが特別」の前書きと内容は変わらないのでそちらを読んだ方は読み飛ばしてもらって結構です。


 読者の皆様へのお願いです。

 本作はレズビアンと男性の恋愛がテーマとなっています。レズビアンというのは本来、女性に対して恋愛感情を抱く女性のことです。基本的に男性に対して恋愛感情を抱くことはありません。そこは作者自身も重々承知の上で、本作を描いています。彼女の彼に対する恋愛感情はあくまでもであるということをどうかご理解いただければ幸いです。

セクシャリティというのは個人が決めるものだと私は思っています。そして、生きていくうちに変わる可能性があるものでもあります。あくまでもそれは可能性であり、変わらない方もいるでしょう。どちらか一方が正しいというわけではなく、どちらも正しいと私は思っています。

 結婚した彼女はもうレズビアンを自称する資格はないのか、賛否はあると思いますが、私個人としては自称しても良いと思います。

 ただ、世の中には「女性同士のカップルの間に挟まれたい」という歪んだ欲を持つ男性が少なからず存在することを私は知っています。そう言った欲を向けられて、傷ついたレズビアンの方々は少なくないと思います。

 百合界隈ではネタにされがちな百合に挟まる男ですが、これはネタではなく立派な加害行為だと思っています。私は決して、これを肯定したくはありません。

 レズビアンを自称する女性と男性の恋愛を描くことで、レズビアンでも男性を好きになれると勘違いされてしまうのではないかという葛藤はありました。それでも本作を公開することを選んだのは、彼女の想いや葛藤をどうしても語りたかったからです。

 最後に。本作は差別表現がかなり多いです。必要な描写とはいえ、出来るだけマイルドな表現になるように心掛けました。それでも読んでいて精神的に辛くなる方もいらっしゃると思います。最後まで付き合ってほしいとは言いません。ただ、これらの描写は差別を肯定するための表現ではないことをどうかご理解いただければと思います。

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