第19話

彼らは私が極度の人員不足のせいで重度の自律神経失調症を発症した原因となった過密労働の地獄の日々を経験していない上、私よりMSW歴が長いので言いたい放題言ってくる。


この頃から心療内科の主治医に、

「(職場のストレスのせいで)鬱状態にもなっている。」

とのことで、さらに安定剤と眠剤の種類・量も増え、抗うつ薬も処方してもらうようになった。


その副作用のために、勤務中に極度の眠気を起こすこともあり、睡眠時間は充分に確保しているにもかかわらず、朝のミーティングで寝てしまうこともしばしばあった。

また、職場のストレスのせいで一時期、回数が減っていた動悸・吐き気、目眩、頭痛、腹痛などの発作の回数がまた増えてきた。


隈元係長には何となく相談しづらかったので、看護師長へ相談したところ、私が発作を起こしたときにいつでも頓服の安定剤を飲み、横になって休むことができる仮眠室を用意してもらうことができた。


元々、この大学病院の休憩時間(日勤の場合)は昼休みの1時間と決まっているが、地域医療連携室のMSWは相変わらず人員不足のため、休憩時間がまともに取れないこともあった。

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