第6話
この大学病院では夏に在籍していた職員には夏期休暇が6日間付与されるが12月までに消化しないと消滅してしまう。
なぜ、この繁忙期までに消化できなかったのだろう?
「MSWの人員不足だったから4日しか取得できなかった。あと2日間取得しないと消滅してしまう!」
と隈元係長や非正規MSWの田川さんが、12月中旬の病院機能評価受審日を避けて2日間ずつ夏期休暇を取得した。
12月1日〜来年1月下旬の約2ヶ月、非正規MSWの半田さんが病休に入られることは前々から予定されていたことだし、12月〜翌年3月までは入院患者数が急増する繁忙期である。なぜ11月までに夏期休暇6日間を消化しなかったのだろう?
そのため、1日の実労働人員はさらに減り、また、病院機能評価受審は、大学病院全体の外来診療を縮小するぐらい大がかりなもので、私達もこの2日は患者さんやご家族との面談の予約は極力入れないように指示された。
この間、あまり業務がはかどらないため、他の日に皺寄せが来た。
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