序章~プロローグ~
第1話
昭和48年(1973年)、社会人になったばかりの青年が、ある一人の女性に一目惚れした。
色白で華奢な美しい女性だった。
その女性はその青年の上司の一人娘だった。
そして、偶然にもその青年とその女性は誕生日が同じであった。
青年の真っ直ぐな気持ちは女性の心を動かし、出会ってから半世紀近く今も毎年2人は誕生日を一緒に、
「今回もお互い元気に歳を取りましたね。」
と祝っており、来年には金婚式を迎える。
この2人はこれから先も、このように、時には楽しく、時にはケンカもし、色々な思い出を積み重ねていくだろう。
「真っ直ぐな気持ちを相手に伝える」ことは、たとえダメもとでもしなければ幸せを掴むことはできない。
私には若い頃の父のような勇気がなかった…
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます