序章~プロローグ~

第1話

昭和48年(1973年)、社会人になったばかりの青年が、ある一人の女性に一目惚れした。

色白で華奢な美しい女性だった。


その女性はその青年の上司の一人娘だった。

そして、偶然にもその青年とその女性は誕生日が同じであった。


青年の真っ直ぐな気持ちは女性の心を動かし、出会ってから半世紀近く今も毎年2人は誕生日を一緒に、

「今回もお互い元気に歳を取りましたね。」

と祝っており、来年には金婚式を迎える。


この2人はこれから先も、このように、時には楽しく、時にはケンカもし、色々な思い出を積み重ねていくだろう。


「真っ直ぐな気持ちを相手に伝える」ことは、たとえダメもとでもしなければ幸せを掴むことはできない。




私には若い頃の父のような勇気がなかった…

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る