悪魔くんのお気に入り【完】

ぺるも

第一章~出会いはまぁまぁ突然にやってくる訳で~

第1話

 時刻は午後20時を過ぎた辺りだったか……。雲一つない綺麗な夜だった。


 いつもなら、お気に入りのゲームをしながら眠くなったら寝落ちしようかなって時間帯。いわばオレの一番の癒しの時間……。







 …………だったハズなのに!!







 ――――……っっ!





「……んっ! や……っは、めっ……やめっ」




 オレの上には見知らぬ綺麗な顔立ち過ぎる男が跨がっていて、荒い息使いでオレの唇を割ってむさぼるように舌をくねらせている。



 抵抗しようにも、左手首も右手首もそれぞれその男の右手と左手に掴まれ、ベッドに押し付けられていて、足も上からのし掛かられてる為に全く動かせない。




 ヤツの激しい口付けが、角度を変えて休む間もなく繰り返されてるから息が出来ない。



 しかも一番の問題は……。





 上手すぎる! 何がとは言いたくないマジでやばい。相手男だからね! まてまて相手間違えてない!?

 舌使いがテクニシャン過ぎて、男にされてるのにめっちゃ恥ずかしい声が漏れちゃうし。変な気持ちになってしまう……マジでやばい。



 ってか……てかてかてかてかていうか!? そもそも。








 ―――………なんでこうなった!? 何があったんだっけ?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る