薫る世界の流離譚

アカトキ

第1話:涯(はて)の牢獄より・上

 天井に空いた孔から、青空が見える。

 石で出来た古い天井とその孔を唯ぼんやりと眺めていたが、時間が経つ毎に忘我の状態から戻って来た。

 

 ―何処だろうか、ここは。


 自分の脳味噌なのに、上手く思考が出来ない。ボケたらこうなってしまうのか、と馬鹿げた事を考える。

 孔の向こう側では抜ける様な青空を背景に、ゆっくりと曇天が流れていた。綺麗とも不吉ともつかない光景だったが、何処か寂しさを感じる。

 

 ―寂しいか。寂しい事が判るのか。まだボケきってはいない気がする。


 ゆっくりと、視線を天井から戻した。ずっと同じ姿勢だったからか、首が攣りそうになる。痛い。

 目の前の石壁を見る。枯れた植物と茶色く変色した苔がこびり付いており、此方も天井と同じ色合いをしている。

 続いて床を見た。こちらも同じ有様だったが、何かわからない汚物が乾いて残っていた。隅には欠けた皿も放置してある。

 鼻から空気を吸い込もうとして、口の中がからからに乾いている事に気付く。それから汚物の饐えた臭いが鼻腔を刺激して、吐き気が込み上げてきた。

 だが、吐く事は無く。まるで胃袋の中身に、胃液すらも残っていない様だった。

 吐き気だけが残ってしまったので最悪の気分になったが、それでも部屋の観察を続ける。

 右を見た。そちらはただの壁だった。正面の状態と殆ど変わらない。強いて言うならば、手枷らしきものの痕跡がある。あれに磔にしていたのか。

 最後に左を見る。錆び付いた鉄格子があった。少し遠いが、錠前の様な物が掛かっているらしいのが見受けられる。その先は、石造りの廊下に繋がっている様子だった。

 部屋の観察を終え、最後に座り込んでいる自分の膝を見る。金属製の膝当てと、革製のブーツ。腿の辺りは布なのか、黒いズボンを穿いている。

 まるで見覚えのない恰好をしている。胸元も見てみる。ブーツと似た色合いの、革製の同鎧を着ている。手元もブーツと同じ素材ののグローブだった。

 一体全体何時の時代のものだろうか。そもそも日本なのか、ここは。

 こんなもの、サバゲ―ですら着ないだろう。コスプレの類にしか見えない。

 観察しても困惑する箇所しか見当たらない。ちょっと疲れて来たので、また天井の孔を見た。そこだけが鮮やかな青を主張している。


―ここは何処なのか。


 再度、同じ事を考える。さっぱり分からない。

 周囲を眺めても、何も思い出せなかった。そもそも自分の服装と環境が非現実的すぎる。私の価値観と大いにズレているのだ。

 嗅覚と視覚だけは妙に生々しく、そのアンバランスさもおかしかった。身体は異常に重く、立ち上がる気もなれず。

 仕方がないのでひたすらまた天井の孔を見ていたのだが――ふと、青に逆光が射した。

 驚いて目を凝らすと、それは人の形をしていた。しかし何者かは分からない。

 西洋鎧らしきものを着込み、頭は完全に兜で覆われていたのだ。その人間らしきものが着ている鎧の、深緑のサーコートだけが空に映えている。

 その鎧はこちらを窺うように片膝を立てて観察しているようだったが、やがて何か小さいものを投げ落としてきた。

 それは陽光に煌めきながら床を滑る様に進み、端っこで止まった。どうやら鍵であるらしい。

 私は何をするでもなくその鍵と鎧を交互に見つめていたが、自分の行動に頷いたその人は何処かへと消えて行った。

 そこでようやく、自分に聴覚が消えている事に気付く。去って行く相手の足音がしなかった。

 あんな重そうな鎧を着こんでいるのだから、流石に動くだけでも音はする筈なのだが。

 そっと耳の辺りに触れる。固いものに当たった。どうやら自分も兜を被っているらしい。道理で頭が重いと思っていた。

 両手でそろそろと兜を掴み、脱ぐ。あっさりとそれは取れた。

 所々疵と凹みが目立つが、立派な金属製の兜だった。取ったからか、多少頭が軽くなる。そのまま横の床に兜を置く。

 改めて、耳を触る。手袋越しに伝わるその感触は、何だか萎れて乾ききっていた。

 まるで、乾物を触っているかの様な。

 嫌な予感がして、私は頬を触った。布一枚を噛ませた様なぼんやりとした感触の先に、同じ様な乾ききった肌が触れる。

 左のグローブを急いで脱ぐ。想像していたよりも遥かに干からびた男性らしき手が、そこに在った。


―化け物になったのか、私は。


 一番最初に抱いた感想は、それだった。いつかスーパーで見かけた、魚の干物みたいな肌が目の前にある。

 思わず声を上げようとしたが、声は出なかった。ひりついた喉からは替わりにぜぃ、と言う喘鳴が漏れる。滑稽な音が、逆に私を冷静にさせた。

 

―何だか、死体になった気分だなぁ。


 干物になった掌をしげしげと眺めながら、そんな感想が浮かんだ。腕を上げるのが疲れて来て、グローブをはめ直し手を降ろす。

 自分の視点で見ている筈なのに他人事な感想に、苦笑したくなった。口元を笑みの形に歪ませると引き攣る様な感覚がある。

 そのままぼうっとして居たかったが、覚醒した意識は何もしない事を赦したくないらしい。どうにも忘我の状態に戻り切れない。

 仕方がないので、先程の鎧の目的を考えてみた。

 彼か彼女かは分からないが、あの人は鍵を投げ落としてきた。

 鉄格子を見る。鍵であるならば、あそこの鍵だろう。恐らくは。


―出る事を、促しているのだろうか?


 出た方が良いのか。しかし、牢屋であるという以外は何も分からない。

 脱走したところで看守に見つかったら、こんな貧相な干物などボコボコにされて戻らされそうである。何せ手元には武器も何もない。

 そして、どうにも身体が億劫だった。動けるが、動く気になれない。何も考えたくない。

 動きたくない意識と、動けと言う意識が頭の中で相反しあっている。

 ただ、軍配は動きたくない側に傾きかけていた。

 何でこうもやる気が起きないんだろうか。

 夢の中なのかもしれないなら、もう少し好奇心が湧きそうなものなのだが。嗅覚と視覚がリアルすぎて夢にも思えない。

 現実なのか、これは。現実ならばより動きたくない。

 そのまま、長い間空を仰ぎ続けていた。1時間だったかもしれないし、1日だったかもしれない。

 しかし、孔の向こうの空は変わらず。昼夜の概念が無いのか、ひたすら曇天を横へと垂れ流している。

 時間がかかったものの、何とか自我があやふやになりかけてきた。

 ようやく忘我の状態に戻ろうとしていた、時だった。

 ずん、ずん、と建物全体が2度揺れた。それと同時に、何かの恐ろしい咆哮が牢屋を揺るがす。

 猛獣にしても悍ましい声。それは本能が警鐘を鳴らすような、逃げたくなる様な叫声だった。

 一瞬で自我が引き戻され、私は俄かに焦る。


―何が、起きた?!


 軋む身体を石壁から起こし、耳を澄まそうとして――…聴覚が正常になっている事に気付いた。

 あの咆哮の所為だろうか。身体の芯まで響くあれが、どうやら失われた聴覚を揺り戻したらしい。

 咆哮はもう聞こえて来ず、何度か地響きがした後は先程と同じ静寂が訪れた。

 いや、静かではない。鉄格子の向こうからは人らしきものの呻き声がする。

 一応、誰かは居るらしい。

 あれ程動くのを止めたいと願っていた身体が、精神が、今は動けと囁いている。どうにも、干物の私は悍ましい咆哮に対して恐れを抱いている様だった。

 何でも良いから動けと急かされ、ようやく兜を被り直して立ち上がった。起き上がる際に、身体の端々からぱらぱらと土埃が落ちる。どれ程動かなかったのだろうか、この身体は。

 矢張り、肉体はずっと怠いままだ。高熱に晒された時の様に動き辛いが、仕方ない。

 歩調が怪しかったものの、何とか隅っこに落ちた鍵まで辿り着いた。ようやっと片膝を立て、少しばかり錆びた鍵を拾う。

 ふらつきながらも鉄格子まで近づき、何とか格子の隙間から錠前に鍵を差し込んだ。錠前も錆びていたのか手こずりはしたものの、何とか鍵穴が回る。

 そのまま手を離すと、あっさり錠前は落ちた。がしゃんと、鉄格子の向こう側にやけに大きな音を響かせる。


―じゃあ本当に、あの人は鍵をくれたのか。


 躊躇いながらも押すと、鉄格子は軋みあがりながらも開いた。耳障りな音に不快になる。

 開けた先はやはり石造りの廊下だった。一本道になっているが両側とも牢屋になっているらしい。鉄格子が等間隔に並んでいる。

 試しに一番手前の牢屋を覗き込んだ。

 周辺からは、相変わらず微かな呻き声が聞こえて来る。

 中では干物の様に乾いた姿の囚人が、こちらを見つめていた。髪すらも生えておらず、個人の面影はどこにも無い。服装は黄ばんで元の色すら判然としない腰巻きだけ。落ち窪んだ目は、眼球すら残っておらず暗くぽっかりと深淵を宿すだけだった。

 自分も傍から見たからこんななのだろうか、とぞっとする。視界はまだ明瞭なので、ここまで酷くはないと信じたい。

 暫く見つめ合っていたが、やがて相手がこちらを認識していない事に気づいた。顔を向けているだけで、牢屋に居た私と同じ忘我の状態なのだろう。

 せめて、会話が出来るならば今の状況を聞けたのだが。叶いそうに無い。

 鉄格子から離れ、廊下を進みながら他の牢屋も見て回る。しかし、私以外の彼等は皆自我の欠片も見当たらない有様だった。誰も彼もがやる気がなさそうに、牢屋の中で転がっている。1人か2人は鉄格子から腕をこちらに伸ばしてはいたが、ただ伸ばしているだけで何をするでもなさそうだった。

 話し相手になりそうな相手が居ないので、私は諦めて先へ進む事にした。頼むから誰か教えて欲しい、今の状況もあの咆哮の正体も。

 膿疲れた身体を引き摺りながら進むと、やがて井戸底の様な狭い空間に出た。

 正面には朽ちかけた縄梯子。足をかける部分も、縄も頼りない。今にも壊れそうだったが、現状どこを探しても他に道がなさそうだった。渋々縄を掴んで足をかける。

 進む度に不吉に鳴ったが、何とか上まで辿り着いた。

 ほっと胸を撫で下ろしていたが、次の瞬間後ろで盛大な音が鳴り響く。

 驚いて振り返ったら、上の辺りからぷつりと梯子が切れてしまっていた。

 これではもう戻る事すらままならないだろう。

 ため息を吐くと、空気が漏れ出る様な音が出た。喉が渇きっぱなしだ。

 首を戻して先を観察する。

 そこは広場の様になっていた。雑草がまばらに生えているが、それもまた萎れている。

 正面には人の大きさよりも遥かに巨大な扉が聳えていた。木製だが、非常に重そうである。

 その広場の中心に、焚火の跡の様なものが残っていた。

 しかしアウトドアでよく見るものとは違った。何故か人の頭蓋骨らしきものが真ん中にくべられており、それはまだ仄かに燻りを宿している。

 何だかその火種はとても温かそうで、私は吸い寄せられるように近付いていった。正直、身体もほぼ限界に近い。

 力なく焚火跡の近くに座り込む。グローブを脱いで掌をそれに向けると、柔らかな熱が伝わった。

 干からびてしわしわの手に、何とも言えない心地良さが与えられる。

 暫く目を閉じ、その温もりに身を任せた。疲労が少しずつ抜けていくのを感じる。


―ん?


 何かが聞こえて来て、私は目を開けた。何か、金属製の重い何かが落ちる音が聞こえた気がしたのだ。中々に派手な音だった。

 微睡んでいた意識を浮き上がらせ、音の方向を見る。

 この広場は、牢屋の壁と同じ石造りの素材で囲まれている。2階にも部屋があるようだったが、見渡してみても階段は見当たらない。

 金属製の落下音。もしや、先の鍵を落としてくれた人だろうか。

 これまで出会った者の中では、一番話が通じそうな相手ではあった。あの時は聴覚が消えていたから分からなかったが、もしかしたら話しかけてくれていたのかもしれない。

 ちら、と大扉を見る。上に行く為には、どうにもここを通らないといけない気がする。開ける事すら大変そうだが…やるしか無いのだろうか、

 身体の具合を確かめた。まだ怠さはあるが、最初の頃よりは動けるようになった様な。この温もりのお陰かもしれない。

 良い加減心細いので、意思疎通が出来る誰かに会いたい。

 重い腰をあげようと重心を前に傾けた――が、上手く力が入らず身体がずるりと倒れる。

 あっ、と思う間も無かった。焚火跡に思いっきり手を突っ込んでしまった。咄嗟に頭蓋骨を掴んでしまい、思わず焦る。

 が、慌てて離すより先にその燻りは俄かに強い熱を帯びた。

 私の目の前で、焚火は一瞬で激しく燃え上がる。熱い。目が眩んで、思わず瞳を閉じる。

 腕が焼ける事を覚悟したが、その痛みはいつまで経っても訪れなかった。

 熱くはあるが、痛みはない。恐る恐る目を開けたが、矢張り頭蓋骨に触れた手は焼けていなかった。

 そっとそこから離す。相変わらず干物の様な手があるだけで、異常は無い。頭蓋骨も壊れてはいなかった。その事実にほっとする。

 何かやらかしたかと思った。いや、やらかしはしたのだが。悪い事ではない様に思う。

 不思議な話だが、強く燃え上がった炎の傍らに居ると失っていた力が戻って来ている様な気分になるのだ。

 まるで燃え盛るそれから、生きる活力を貰っている様な感覚。さっきよりも元気になった気がする。

 …今ならあの大扉も開くだろうか。今度こそ、グローブを嵌め直し立ち上がる。

 足元も覚束ず、しっかり大地を踏みしめている。謎の焚火に感謝しつつ、私は大扉の前に立った。

 休めはしたが、ここは中継地点に過ぎない。扉の先に行かねば何も進捗はしないだろう。そんな直感がある。

 両の手で扉を押す。ぐっと力を込めると、それは土ぼこりを舞わせながらもあっさりと開いた。鍵は掛かっていないらしい。

 自分の身体が入るぐらいまで開け、その隙間に滑り込む。手を離すと、後ろで扉は再度閉まった。重々しい音と共に、床が揺れる。

 入った部屋は石造りの神殿の様な空間だった。中々に広い。しかし祭壇らしきものは見当たらず、対角の壁には同じような扉がある。

 その扉には、大きな鍵穴がついていた。あれは鍵が掛かっているのだろうか。

 思いながらも近づいた瞬間だった。

 視界が暗くなった。影が差したのだ。

 続けてずん、と大きな塊が降って来る。床が更に揺れ、私の身体が少し浮いた。


―何だ、あれは?!


 どこに居たのか、人の背丈なぞ優に超えている何かが上に隠れていたらしい。横幅もあり、後ろの大扉すら潜れないだろう。

 ヒキガエルの様な肌の、醜い姿をした怪物だった。人型と言うには外見が気持ち悪い。手足は見受けられ、肉を叩くハンマーに似た物を持っている。あれは武器なのか。それすらも、私よりも遥かにデカい。

 でっぷりと腹は膨れ上がっており、頭には2つの角がちょこんと生えていた。

 呆気に取られて硬直していたが、怪物が黄色い瞳でこちらを視認した事に気付く。濁った双眸が、私を捉える。

 非常にまずい気がする。唐突な生命の危機に瀕し、脳味噌がひたすらに逃げろ逃げろと叫んだ。だがどこに行けばいいのだと、冷静な私が囁く。


―後ろの扉か?


 しかしこの怪物に背を向ける気になれない。何なら力を入れねばこの扉は開かないし、おそらくこの扉を中から開けるには引く必要がある。

 無理だ、じゃあどうする。どこへ行くべきかと部屋の中を視線が巡る。しかし焦った頭では、最適解は出てこない。

 ずんずんと怪物が一歩一歩近づいてくる。歩く度に床が揺れる。怖い。怖い。逃げろ。怖い。逃げねば。どうする。どうすればいい。怖い。

 迷っている間に大きな鉄塊を両手に持ち替え、そいつは勢いよくそれを横に振った。ぶおん、と風が巻き起こる。


―避けろ!


 恐怖とパニックで固まっていた私は、怪物が振り上げた武器を完全に避け損ねた。判断が遅れたのが致命的だった。

 咄嗟に右へ跳んだが、左半身を鉄塊が掠める。それだけで激しい痛みが全身を奔った。熱い。

 ぐん、と身体が真横に吹き飛んだ。何が起こったか判らないまま、背中を強く打ち付け床に転がる。痛い。

 錆びた鉄の味が込み上げ、私は吐いた。痛い。ごぽり、と赤い何かが口から大量に漏れる。血だった。熱い。血だけじゃない、肉の塊も吐いた。ああ、痛い。

 鼻からも血が出た。口から吐ききれなかった分が鼻に流れたらしい。痛い。苦しい。呼吸がままならない。

 この干物の様な肉体に、こんなに血肉が残っていた事を知る。赤い。熱い。血が熱い。でも寒い。体温が消える。

 視界が霞んだが、それでも鉄塊を叩きつけられた左半身を必死に診る。左腕が無かった。痛い。怖い。赤い。そこは無残に皮鎧の上から抉られ、ひしゃげていた。熱い。血が出ている。肉が見える。赤い。寒い。あれは内臓か。痛い。骨と内臓が砕けてしまったのか。熱くて寒い。床が真っ赤に染まる。赤い。痛い。

 立ち上がりたいのに、動けない。痛い。誰か。居ないのか。寒い。苦しい。息が出来ない。

 また視界に影が差した。誰か。何とか上を向くと、怪物が鉄塊を天井高く振り上げている。痛い。死んでしまう。天井は老朽化の所為か、所々孔が空いていた。寒い。綺麗な。青い。


―ああ、終わった?

 

 冷静な私が、そう尋ねる。痛い。また口から血が溢れる。下半身の感覚がない。

 どうにか奇跡が起こらないか願ったが――それは、訪れなかった。

 怪物の鉄塊が、私めがけて再度振り下ろされる。痛い、痛い痛い痛い。動かなければ。寒い。動けない。ぶおん、という音。助けてくれ。誰か。

 鉄塊が迫る。逃げ。視界が真っ赤に染まった。兜ごと頭蓋骨がひしゃげ脳味噌をすり潰される悍ましい感覚と共に――…意識は一瞬で刈り取られる。

 真っ赤から真っ暗になり、全てが潰えた。







 …四角く切り取られた、青空が見える。

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