第22話 なんとか…ここまで
「お…繋がるぞ…こっちはどうかな…」
「プリンター、電子薬歴への送信…うん…いいじゃない」
内田さんの声だけが響きます。
「さて…問題は…レセプトデータの送信ですね…」
日常業務は動くのは僕でもわかります。
そう…レセプト、調剤報酬明細の保険機構へのデータ送信です。
わざわざ回線をひとつとっています。
なぜならこのデータを送らないと…
繰り返しになりますが…
7割から9割の調剤報酬が入金されないのです。
12月分ですと2月に振り込まれるのですが…
それがないと…
2月の給与も家賃も卸さんへの薬代も払えません。
深刻です。
「どう…」
僕は暗くてあまり表情が読めない内田さんに訊きました。
「ああ…全然大丈夫ですよ…送信できますね」
軽く返してくれました。
つまり…
なんとか…業務もデータ送信もやろうと思えばやれる状況まで一日でもってこれたということでした。
なんとか…ここまでね…
僕は力が一気にぬけて待合の椅子に座り込みました。
本当にさ…
なんて日なんだよ…
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