26 神域[2]
『魔力出力重視』の『固定砲台』。……ってなんだろうか?
前者はおそらく、ステータスの『魔力出力』が高い、という意味だとして。
「……『固定砲台』?」
オウム返すと、シャルロットは首を振り。
「運動機能を捨てて、魔法撃つのに特化したヤツだよ」
と、しずくくんが補足。――あれ?
補足するしずくくんの瞳が、いつからか薄青く光っているように見えるが、……まぁ、それは置いといて。
「つまり、『動けないけど、強い魔法をたくさん撃ってくるタイプ』……って事かな?」
「うん。――あそこ、鎖に繋がってるでしょ」
と、翼のごとくな鎖の束を指差すしずくくん。なるほどつまり、あの鎖で固定されているのが、『固定砲台』タイプの見た目の特徴、という事だね。勉強になる。
……ん? となると、そういえば。
「【
と、
「【
「あ、いや……」と、僕は
「別の位相にあったんだよね、――
「ええ……?? ――あ!!」
と、
「別の位相に
顎に手を当て、徐々に納得顔となる。……そういえば、この点彼らに伝えてなかったね。
「隠密して倒したワケじゃなかったのか……。お兄さん、すごいね。よく気づいたな。――じゃ、僕らはずっと、ダミーを殴ってたって事か……」
「うん、たぶんそういう事になるね……」
と、しずくくんが僕を見る視線に、
……と、それはいいとして。
説明の続きだが、ひとえに『固定砲台』と言えど、いろいろ種類があるのだという。
例えば、大規模・大火力の魔法を定期的に打つ型や、特殊な魔法を撃つ型、母艦のように敵を召喚しまくる型、などなど。
で、これを理解するには、別の前提知識が必要らしい。
つまり、魔法少女(ひいては【
で、シャルロットとしずくくんが、それも簡単に講座してくれた。
ちょっと難しかったが、まとめると、次の通りだ。
*
まず、基礎的なステータスは『ベースステータス』と呼ばれ、次の5つからなる。
■ベースステータス:
・魔力総量
・魔力代謝
・魔力出力
・認識力
・認識精度
そしてそれぞれ、以下のような意味である。
『魔力総量』は、保持できる魔力の総量(読んで字の
『魔力代謝』は、魔力の自動回復速度、及び出力の持続・安定性能。
『魔力出力』は、単位時間内に出力可能な魔力量。使える魔法の規模や、魔術具の効果を引き出す程度に影響するようだ。
『認識力』は、魔法それ自体の強度、及び魔法耐性である(ちなみに、『魔法の強度』って何?? と聞いたら、シャルロットもしずくくんも、よくわからないらしかった。ええ……??)。
『認識精度』は、魔法によって
これら『ベースステータス』の
なお、運動性能や、物理的な攻撃力・防御力にも『ベースステータス』が影響するらしい(これらは特に『魔力代謝』の影響が強いとの事)。というのも、魔法少女の体それ自体の運動性能・身体性能を強化しているのも魔法であるため。……なのだとか。
さて、コレを踏まえて、僕のステータスを確認してみれば……。
■ベースステータス:
・魔力総量: 189
・魔力代謝: 91
・魔力出力: 204
・認識力: 145
・認識精度: 151
高いのは、『魔力総量』と『魔力出力』だね。
ここから安直に考えれば、『大火力の魔法をぶっ放す』といったところが戦い方の軸となるのかな?
また、『魔力代謝』が低いのはきっと、『連射はきかない』という事だと思われる。
うん、けっこう面白い。
確か、『配分可能ポイント』なんてのもあった記憶だよ。つまり、ステータスもある程度カスタマイズ可、という事だろうから、……ゲーム的なワードで言えば、いわゆる『ビルド』、――ステータスの配分や
後で、【
なお、参考までに――。
「しずくくんは、どんなステータスなのかな?」と訊いてみれば。
「教えるワケないじゃん。てか、いまはしずく“ちゃん”、……だよ」とボソボソ答える。
「?? ああ、はぁ……」
……とりあえず、『戦略に関わるから教えられない』というヤツだね。
確かに、対人戦を想定するなら、ステータスがバレているのはデメリットになってしまうのだ(その点ふたりは、配信により資料が残っちゃう気がするんだけど、……良いのかな?)。【
で、ようやく話が戻ってくるのだが。
『ベースステータス』については、魔法少女だけでなく、【
あのランクBの【
本来、外観から『どのステータスが高いか?』までを
「刻印しとけば、ノーモーションで使えるんだよ。専用の【
と言いつつ、しずくくん、……ちゃんの瞳が
ちなみに『魔法陣』とは、『刻印容積』という領域を消費し、魔法少女の体に魔法を刻み込むことができる、というものらしい。
なお、ノーモーション、とはつまり『予備動作なし』――
怖いねぇ……。
*
それから、僕がシャルロットとしずくくん、……ちゃんに、色々教えて貰う事、数分。
れーなさんが、こちらへ
「準備完了かな?」と呟けば、しずくくんは
それを終始符に、しずくくんはれーなさんの隣へと移動。それに合わせて僕は後方、高高度へ退避。
僕の退避を認めつつ、ふたりは2、3言葉を交わし、障壁の
スラリ、とふたりは剣を抜き放ち、それを眼前に構え。
次には、立て続けにエフェクトが起こり、彼らの体を包む。魔法か、あるいは【
そして、
トッ、と足場を軽く蹴り、――落下。
桃色と、
それらが、
*
さて。ふたりを見送り終えた僕は、ここから数分、ふたりの戦いを眺めつつ。事が順調に進むのを確認してから、
……まぁ、もし万一何か、――例えば仮に、ふたりが
そう、若干
現在、クエスト発生より15分が経過。
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