パナギア【団員3】

 新聖女長様が、お決めになられた楽管の音は『神聖なる音の秩序』と名付けられました。以後、これらの九つの音から外れた音を出す楽管は、音を直すか焼き捨てられる定めとなりました。


 私にも、新たな楽管『風の3』が与えられました。

「絶対に風の仲間以外とは同時に吹いてはならない」

と厳しく新聖女長から掟をあたえられました。他の火と水の二つのグループにも同じ掟が下だされました。


 こうして定められた掟に従って楽管を吹くと、何やら心地よいのです。やはり新聖女長様は、浄化の力だけではなく、何か神託を授けられたお方なのでしょう。


 浄化される悪霊も、以前は苦悶の表情で消えていっていたのですが、今は何やら満たされた表情のまま消えていくので、団員たちの精神衛生にも良いみたいです。


「我ら、火のグループにもっと吹く時間を割り当てるべきだ。始まりの音があるグループなのだから」

団長が言っています。

「火のグループは、何か安定しすぎるような気がする。多用すべきでは無いのでは?」

「うむ、何か終わってしまうような感じが……」

「しかし我らのグループの後には、火のグループでないと落ち着かないと言うか……」

先輩方が今日も楽管の吹き方について、熱く討論されています。

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