マレ【賢者の間2】

「では、お茶請けが必要であろう」

金髪の少年がそう言うと、テーブルの上に銀の皿にクッキーを盛ったものが現れた。

「意外と、出来るものなのだな」

「じゃ、俺も俺も。携帯食!」

金色の包装に包まれたカロリー◯イトのようなものが現れた。

「……今日のおやつ!」

ケーキ皿に乗ったオレンジタルトとフォークが現れた。

 さらにテーブルの上に、生魚や締めて羽根をむしった鳥が現れた。トラ猫が現れたが、一瞬にしてテーブルから飛び降りて消えた。

「あー、アンバーどこへ行ったのー」

褐色肌の少年がテーブルの下を半泣きで覗き込んでいた。


「うー、何も、出ない」

海トカゲ少女が、ダルそうに言った。

「……これ食べる?」

「うー、ありがとう……おいしい変わった味!」

ちょっと早口に、海トカゲ少女は言った。

「みー、私にも一口」

「くーん」

「私にも、一口分けてくださいな……クッキー生地の上にオレンジのジャムがのっているのですね」

と赤髪の少女が言った。

「うー、ジャム、おいしい」

海トカゲ少女が、目を細めていた。


「うー、ジャム、作るの、どうする」

と海トカゲ少女は、直毛黒髪少年に聞いた。

「……オレンジは無いかもだから……酸っぱい黄色い果物を皮ごと細かく切って、沢山砂糖を入れて、水気が減ってくるまで、煮込む」

「うー、砂糖って、何?」

「……あっ、そっちもだった。何か甘い粉?」

「健太、お前雑すぎ。簡単に言うと、砂糖つーのは、サトウキビつー背の高い草の茎の汁とか、テンサイつー甘味のある植物の白い根っ子の汁を煮詰めて、汁けを無くしたもんだな。実際の作り方に、色々差はあるんだが」


「うー、甘い植物…」


「皆さん、今日はもう解散ですよ」

 三毛猫?が「ぽふぽふ」と柏手を打った。

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