ルフバー
ルフバー【賢者の間】
「みー、魚をぎょうさんとるにはどうしたらええと思う?」
と三角猫耳を正面に向けた小学校低学年くらいの少女が、他の七人を見回しながら言った。
「いきなりですわね。買えばよろしいのでは?」
と今現れたばかりの同い年ぐらいの裾の長い紺色の重そうなドレスを着た赤髪の少女が言った。
「みー、自分たちでとんの!」
猫耳少女が、黄色い髪を振り乱しいきり立った。
「猫さんも魚を食べますか?」
と褐色肌黒髪巻き毛の少年が空気を読まないで、三毛猫?に質問した。
「ええもちろん私も昔は食べましたよ。でも魚を食べない猫もいますよ」
「みー、ウィート余計なこと言わない! 猫助も」
と三角猫耳少女が二人をにらみつけた。
「……
薄緑の上下セパレートの作業着を着、どこか眠そうにぼーっとした直毛黒髪の少年が言うと、
「あほかお前は、ルフバーんとこにそんな大規模漁業ができるような漁船はねえよ」
銀色ジャンプスーツを着た茶髪の軽そうな少年が突っ込みを入れた。
「……地引網。夏休みにやった」
「健太、今日は積極的だねぇ。でもあれは場所を選ぶのだよ。ルフバーのところの海の底は砂地かい?」
白地に金の刺繡がたくさん入った豪華な服を着た金髪の少年が言った。
「みー、ちがう岩たくさんや」
「それじゃあだめだね。網が引っかかってしまうから」
「みー、網って何なん?」
「「「「そこから!?」」」」
三毛猫?がどこからか引っ張り出してきたホワイトボードに、ジャンプスーツの少年が漁網を描き説明を始めた。
「みー、網袋?」
「あー、そっちは知ってるんだね」
どこかあきれ気味の表情で金髪少年がつぶやいた。
ジャンプスーツの少年が描いた漁網は、巻き網、刺し網、四手網、投網、イワシ網、サンマ棒網、エリ,たも網と多岐にわたっていた。
「君、よくそんなに知ってるねぇ」
「暇なんでな。記録結晶ばっかり見てっから」
「くんくん、罠は丈夫でないといけないんだよ。丈夫な網はどうやって作るの」
矢筒と弓を背負い灰色の髪のどこか狼っぽい顔の犬耳少女が声を上げた。
「縄を交差部分でくくったり縫ったりして編み目を作るらしいぜ。網全体が丈夫でないといけねぇってことは無いらしい。例えばこいつは、大昔はほとんどが藁のロープで作った網で、ここだけが丈夫で柔軟な絹の加工品だったんだ」
「恐ろしいまでのウンチクだねぇ。君、よっぽど暇なんだね」
「あーそうだよ。俺は暇で暇で、日がな一日記録結晶見てっからな」
「みー、丈夫で柔らかいロープ……」
「はーい、皆さん寝不足になりますから、解散です」
三毛猫?は今日も前足で「ぽふぽふ」するのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます