感じるんだって
厚士がドアに近づき耳をすませたので
「ちょっと待て…」
「しー」
止めようとしたのだけれど、一緒にドアへ耳をたてる事になってしまう。
「……のかな。よく分かんないよ」
「変な感じとかにはなんないの?」
「なるなる!なにあれ?」
「だからぁ、それが…」
一瞬耳を疑った。
途中からだから会話の内容がはっきりとは分からないものの、明らかにソッチ系の話で。
普段みかちゃんからは聞いても教えてくれない内容のもの。
知りたいけど、厚士にはっていうか誰にも絶対聞かれたくない。
普通にプライベート的問題だろ?
結局1歩も動けないまま、ドアがガラリと開けられた。
「うわっ、よ、吉田…」
教室のドアから最初に顔を出したのはクラスの前田だった。みかちゃんとよく一緒にいる奴。
「えぇっ!!」
その後ろからは、みかちゃんの悲鳴の様な驚いた声が響く。
そして、
「よ、よよ……吉田。何か聞こえたりしてないよね?」
みかちゃんは、かぁっと顔を真っ赤にさせて慌てながら口を開く。
「…や、別に…」
こんな場所でそんな話をするのもどうかと思い、質問に対し俺が濁そうとしたのに
「中村がぁ…欲求不満な話?」
厚士がニヤニヤとしながら口元を緩めた。
さっきまで赤かったみかちゃんの顔が一気に青くなり
「ちっ、違うの!!感じてないわけじゃないくて」
慌てて弁解をはじめるが。
てか、厚士とかクラスの女子いる中こんな話するなんて。
「へ~感じるんだって」
厚士が面白がって俺に視線を向ける。
「馬鹿!それ以上言うなよ」
なんで俺が止めに入るのか。こうゆうのって男女逆じゃねえの?
俺が叫んだところで丁度予鈴が鳴り響き、俺等は慌てて移動教室にと向かった。
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