起きないよね?


は、反応が、

かっ…可愛い。


………


起きないよね?

まだ、起きないでね?

ホッペくらいなら、いいよね?


自分の唇を吉田の頬へ、一瞬だけつけた。



「……んんっ…」


と、吉田がかすかに反応する。


やばっ起きた?!

良かったまだ寝たままだ……。

ほっと安心したところで、胸がぎゅうってなった。

隣には大きな肩。

ただのクラスメートの男の子だけど、凄くドキドキする男の子。


このまま一緒に日向ぼっこしてたいな。

そんな事を考えながら、この日差しの下で吉田をみていた。



────────

───────────


「……ろってば!!」


ふにゃ……?

せっかく気持ちいのに、うるさいなぁ。



「おい、起きろ」


「……まだぁ、あと5分……」


「中村!」


「痛っ!!」


ホッペに痛みを感じ目を開けると、目の前には吉田がいた。



「えっ?何?何ここ学校?」


「学校だよ」


「えー…、え?」


なにがなんだか頭がついていかない。



「お前、気持ち良さそうに眠りかけやがって…」


「私あのまま眠っちゃったんだ?」


嘘…ありえないっ!!

仮にも吉田の前で…。

恥ずかしさのあまり、サーと血の気がひいてくる。



「お前のお陰で、とっぷり日が暮れちまったじゃねぇかっ!」


と吉田は言い、私のホッペをぎゅううぅと引っ張る。



「いひゃっ!」


痛い……夢じゃない。

さっきまで太陽が出てたのに、今は夕日になってしまっている。



「なんてことだ…」


授業さぼっちゃった。



「早く帰るぞ!」


「え?あ、待ってよ」


先に起きたならすぐ起こしてくれても良かったのに…。

でも、なんだかんだで待っててくれたのかな?ちょっと嬉しいかも。



「お前の寝顔ちょうスゲーの!!」


「ぎゃっ、見たの?」


「もうヨダレたらして、すんごい顔してさ……」


「…嘘でしょ?」


「嘘じゃねぇよ。動画見る?」


「撮ったの?サイテー!!」


なんて男。女の子の寝顔撮るなんて凄くいじわる……。

吉田の事好きだって思ったの…勘違いかもしれない。



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