◎コラム1-3 ゲーム界隈で、あの話ってタブーになったんですか?



 まあ、もうお気づきの方もいらっしゃることでしょう。



 バイオハザードほどのメジャー作品でレビュー数が、たったの360って。


 もちろん、プレステ版やX-Box版で遊んだ方が多かったせいでもあるんでしょうけど、にしたって驚異的な少なさです。


 プレステやX-Boxは、海外にもあるわけですからね。



 このためリリースから数か月ほどで日本語版をリリースすれば、まったくと言っていいほど世界平均に影響を与えません。


 どれだけBad率が高くても、Bad評価の絶対数が少な過ぎるためです。




 そう!


 この問題の根本の根本は、そもそも日本のユーザーにはレビューをつけてくれる人が、あまりにも少ないという点にあります。



 なんと海外ユーザーは、2~30%くらいの人がプレイした作品になんらかの評価をつけているそうです。


 日本でゲーム開発に関わってる方にとっては、驚異的な割合でしょう。



 日本のユーザーで評価をつけてくれる方の割合は、10%もいらっしゃいません。


 5%前後とは聞きますが、正直、2~3%くらいがデフォなんじゃないかと思っています。



 Bad評価をつける方は、だいたいそのゲームに腹を立てているので我慢などしません。


 これは万国ばんこく共通のようです。



 むしろ海外には、日本人以上に口汚く他人をののしる方がいるのも事実でしょう。



 ただ海外のユーザーはBadをつける理由がなければ、とりあえずGoodをつけていく感じなんですよね。


 日本人は気に入った作品と出会っても、そもそも評価をつける習慣がないのでスルーという方が多いのです……



 結果として、Badが悪目立ちしてるという状況です。



 けどこれ、ゲームに限った話じゃないって感じません?


 WEB小説でも評価をつけてくれる方の割合は、やっぱり高くはないようです。



 かつて、ゲームという文化は日本がリードしていたと思うんです。


 けど評価をつけない、リアクションをしないってことは、文化そのものをすたれさせていく原因になってしまうのでしょう。



 一般の人というのは誰かが罵詈雑言ばりぞうごんを浴びせるのを見ると、それだけで怖くなって近づこうとしなくなるものなんです。



 もちろん批判、指摘、なんならブチキレレビューのようなものもあっていいんでしょう。


 そこは全然否定いたしません。



 ただ、そればかりが目立たないようにするためには、普通の人の普通の感覚で書かれたレビューも、たくさんあることが重要なんだと思います。



 楽しそうにしてる人が集まってる場所には、もともと興味がなかった人も集まってくるものです。


 だから楽しいときに、ただ楽しいと言ってくれるだけでいいんです。



 それが界隈かいわいを盛り上げることに繋がっています!


 ひとつ評価をつけることで、変わるのです。

 そのひとつが多くの執筆者や開発者にとって、小さな救いなのです。



 もちろん、読者やユーザーに評価をつけることを強要するわけにはいかないでしょう。


 ですから、まずは自分から始めてみたいと思っています。


 そして少しずつでも同じようにしてくれる方が増えていったら、とても嬉しいのですが、いかがでしょう?



 では次回から、いよいよ「どんな小説を書けばいいのか」ってところに踏み込んで参ります!



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