第11話

「暖華…ありがとう


おつか れ さま」


何故か…涙が溢れた


神秘的だった


ついさっきまで

暖華のお腹の中にいて


手で触れる事は叶わず

見る事も出来なかったのに


今は…手で触れられるし

こうやって見る事が出来る


全てが…母親の…

暖華の…頑張りで…


悪阻の苦しみや

陣痛の痛みにたえて


この子を生んでくれた…



俺がした事なんて…

快楽に溺れて欲を放っただけで…

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