第9話

分娩室に入って

どのくらい経ったのか…


中からさっきの

先生が出てきた


「2月27日 4時55分


産まれましたよ


2730gの元気な女の子です」


「あ ありがとうございます」


頭を下げてそう言った俺


顔を上げると目が合った

おばちゃん先生は微笑んで

「中へどうぞ」って…


「あっ…はい」

カメラ片手に中へと入った


まだ横になる暖華と

その胸の上で眠る…


俺の…娘…

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る