Bar del Sottomondo(バール・デル・ソットモンド)

M. K. Élan

第1話

スマホのアラーム音で目が覚める

新しい1日がまた始まってしまった…

私はルチア、東京のそこら辺にいるいわゆる…『社畜』ってやつです、好きなものは休みと珈琲

日々上司や同僚に沢山言われついにストレスの限界で今度給料が出たらやめようと思っています…

今日も1日が始まる、

この珈琲一杯が唯一の有意義な時間です。


今日は有給を取って、私の友達と遊びに行きますまさかあの上司が私に有給の申請を通してくれるとは思わなかったが…唯一の休みだ、無駄にするわけには行かない

今日は2人でカラオケだ、大学時代から通っているカラオケに友達と時間ぴったりで集合…のはずだった。

スマホには友達から

友達「まだ??」

          「ごめん電車で遅れる

           人身事故で遅れてる」私


友達「了解気をつけてね」


友達には教えて一人カラオケにしたらしいがせっかくの休みから最先が悪い…っと落ち込みながらも電光掲示板に真っ赤に書かれている運転見合わせとを見て悩みながら駅ホームのベンチに座りながら暇を潰していた、

1人…通りかかった人になんだか、目が行った

なぜその人に目が行ったのか…

それはわからない。

ルチア「あの!ちょっと!」

その人に声をかけてみる、だが聞こえていないような反応、ルチアはその人を追ってみたが

流石の東京の遅延だ、人が多すぎる…

(あっ!あれあの人じゃない!?)

っと見つけて人混みを避けながら追いかけると

−1番線ホーム

と書いてある不思議なホームに向かった、そのホームには自分が乗る電車のホームとは違って人が居ないそしてベンチや床が植物や苔で汚れ整備もされていない、

(いつも使ってるけどこんなホームあったっけ?マイナス一番線ホーム?なにこれ…電光掲示板も壊れてついてないし…)

それよりあの人だ

その人は、いきなり黄色い線を通り越して歩いた

ルチア「落ちちゃいますよ!」

っと咄嗟に声と手が出て、あの人の手を掴み引っ張る

あの人「え?」と声を漏らす、

掴んだ途端ナニかが"視えた"その掴んだ人の顔 …古く田舎にあるような古い電車…そして人が居なかったはずのホームに人が、

ルチア「なに…これ…」

とルチアは腰が抜けてしまいその場で気を失ってしまった。





…お…………….大丈………

(…なんだか声が聞こえる…)

⁇「おーーい!大丈夫かぁ?」

ルチア「…ん…う…うーん…」

??「おい!ようやく目が覚めたぞオンブラ!」

(オン…?ブラ…?誰だろう…)

??「よかったよかった…ここに人を連れてきて良かったのか分からず連れてきたけど大丈夫そうね」

(この声なんだか聞き覚えがあるような…)

ルチア「あ…あなた方は一体誰なんですか?」

ベロ「おっと!ごめんごめんすっかり忘れてた、俺はベロでこっちはオンブラ!」

(この人!ホームで手を掴んだ人だ…)

オンブラ「私はオンブラ、いきなり手を引っ張られた時はびっくりしたけどよろしくね」

ルチア「…あ!あ、あの時は本当に申し訳ありません!」

オンブラ「いーの、いいのよ」

ルチア「ちなみにここは一体どこなんですか?」

ベロ「ソットスオロさ!今はそこに移動中だぜ!」

オンブラ「そっち側なら地底人みたいな感じかしらね、まぁ人ではないけど」

ルチア「あ、え?え?えーーーーー!?!?」

オンブラ「そしてあなたが使ったのはここはその地表と地底を繋ぐパサレガーレという"そっち"側の世界の見た目だと電車というやつね」

オンブラ「本来は地上の人には見えないはず、だがあなたは私に触れた事により、こちら側の全てが視えている」

ベロ「いわゆるアレだな!ゲームしてる時知らないアイテムが『???』って表示されているのを今触ったり入手しあんたの体にその知らないアイテムの情報が流れたってわけだ!電車が見えたのもオンブラが視えたのもそういう事だぜ!」

ルチア「な、なるほど…私は今地底にいるって事なんですね?」

ベロ「あぁそうだな」

オンブラ「そうだね」

ルチア「じゃあ早く戻してくれませんか?せっかくの有給なんです…」

ベロ「ゆうきゅう…?」

ルチア「…すまないな、ベロはそんなにそっち側に行っていなくて…なぁベロ、有給というのは、いわゆる休みだ」

ベロ「なるほどぉ!」

オンブラ「それで戻るというのはなんだけど…」

オンブラ「実は…この電車地底に行くには楽だかが、上に行くとなるとそれなりに掛かるのよね、本当は事故だったりしたらそっち側でいう政府が、無料で記憶消して送ってくれるけど、この場合私達が乗せてしまったからなんとも…」

ベロ「アレだよ!アレ!確か上にある面白そうなアトラクション!ジェットコースターだったっけ?降りる分ならジェットコースターみたいにスラスラ降りるけど登るまではジェットコースターって遅いだろ?そういう感じだよ!」

ルチア「な、なるほど…ちなみにどれくらい掛かるんですか?オンブラさん」

オンブラ「うーん軽く見積もってそっちだと5億くらい?」

ルチア「た、高すぎません!?」

オンブラ「それくらいの動力が必要ってことだよ、銀行手帳見てるみたいだけどここそっちのお金も残高も使えない」

(使えても全然全然勿論足りないけどね)

ルチア「そ、それって?」

オンブラ「ここで稼ぐしかないね、ここに居続けてもいいけど」

(それはぁ、(上司の顔を思い出す)いやもうここに居ても良いんじゃないのかこれ?)

(いやでも…ここより職場がひどかったらどうしよう…)

と悩んでいると前から聞こえてくる

ベロ「なぁ…オンブラ、帰りたいって即答するやつめちゃくちゃ見てきたのに、こいつめちゃくちゃ悩んでるぜ?初めて見たぞ俺」

オンブラ「まぁそっち側だときっと苦労しているんだろう」

ルチア「働きます!ちなみにどのような仕事を?」

オンブラ「んーーあれやっておいでよ」

オンブラが電車広告の一つに指を刺す指


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

        ノッテカフェ

      深夜カフェ定員募集

      時給1200円+チップ

   一緒に夜のカフェで働いてくれる

       スタッフを募集!

   あなたもぜひノッテカフェの一員に!


* ホールスタッフ

     ※高校生(18歳未満の方)は

     ※深夜労働はできないので

     ※申し込みはできません

      ※交通費、制服貸与

    

      ~申し込みは店長まで~

    TEL.◯◯◯⬜︎⬜︎⬜︎◯◯◯⬜︎⬜︎⬜︎


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


電車広告を読み、少なくとも良いと思ったルチアはこれに決めた!と言わんばかりの反応にオンブラは「それで決まりね?オッケー」と言い、これからの仕事先が決まった


 まもなく〜ソットスオロ〜ソットスオロ〜


話が終わったと同時に電車も着いたようだ


ベラ「ほら!ついたぜ!ここがソットスオロさ!」


意外にも現代の街とあんまり変わっていない…だが地面は地球とはかけ離れている、床はガラスのように透明だがガラスほど脆くなく地面のようにとても固い、地面には太陽(?)のように黄色く美しく光るナニかがこのソットスオロの中央で輝いている


オンブラ「あぁ、あの地面にあるやつ?あれは地球の内核さ」


オンブラ「君達も授業で、教わったことはあるだろう」


ルチア「な、なんでこんな所が人に見つからないの!?」


「それに関しては」と言いオンブラは歩きながら説明した


オンブラ「君たちのそっち側だと、海は15%ほどしかわかってないと聞く…なのにさらに深いマントルを100%分かっていると思うかね?」

「そ、それはぁ…」と反論ができないルチア

オンブラ「続けよう、私達含めこのソットスオロという街にいる住民は本来人ではなく人に似せた生命体ファデラと言います、我々は…あなた方、人類が誕生するずっと前に地球の頂点捕食者でした、人類よりも進歩した文明でしたが隕石のせいで我々はもっていた技術を全て使い地底に生活できるスペースを作りました、そっち側では現在人類が頂点捕食者になり我々がそのまま顔を出すと何が起こるか分からない、地球の取り合いで戦争になるかもしれない、なのでバレずに我々地底人の技術を使って地底では手に入れられないものを買ったり立ち入っている感じねぇ」

と、地底について様々なことを教えてくれた

(こんなに真実を言っても良いのだろうか?)


ルチア「な…なるほど…私はその技術に触れたから見れちゃったんだ」

オンブラ「そうねぇ、普段は例を上げると肩をぶつけたりなどしても見えないんだけど、あなたは不意とかでもなく私に対する感情 意識 などがあった接触だったから私に触れて情報を得られたと思うのよ」


ルチアはもう一つの質問をした

ルチア「こんだけ色々聞いちゃったんですけど大丈夫なんですか?御宅の情報とか…」

オンブラ「あーー良いのよ真実を知ったところで全然妄想なんてそっち側でいくらでもする人居るし、よく迷い込んじゃう人は記憶を消してから返すから」と告げられルチアは少し怯えている

ルチア「え!?私も変える時記憶消されちゃうんですか!?」

オンブラ「そうかもしれないね…まぁ!5億集まるまでは様子見るから安心していきなよ…」

ベロ「ほら!もうすぐ着くぞ!あんたの新しい家だ!」

(あれ?)と考える、一軒家の大きさの土地はあるが家のような建物はない

(なんでだろう他は綺麗な家があるのに…)

オンブラ「あーごめんごめん実はここの家は地下なんだよ」とポケットから何かを取り出して操作すると地面の1番扉のように開き下への階段ができた

ルチア「え………!!!」

ベロ「すごいだろ!?ほら早く入れって!」

とベロに半ば強制的に入れられた

割と家はちょうど良い温度…部屋にはインテリアがたくさん、いろんな家具を見ているとオンブラは「そこら辺にあるやつは自由に使って良いよ〜」と言われた

そしてベロに案内されたのは何も家具ひとつ置いていない一部屋、

ベロ「ここがあんたの部屋だぜ!まだ何にもないけどあっちにある家具何個か持ってきて良いから好きに使ってくれよ!」と迎え入れられる、人と住むなんて一人暮らしいで引っ越して以来した事がない、懐かしい気持ちになりつつオンブラさんに向かった

オンブラ「お、ルチアちゃんじゃんそういえば電車の仕事明日から来てくださいってさ」

と面接も何もせず採用されたことにルチアはとても驚いている

ルチア「あ、え!?面接とか何も無しなんですか!?」

オンブラ「まぁ人が足りなかったんでしょ…まぁ頑張ってよね応援してるから」


少しの励みをもらいベッドで寝っ転がっているとベロから「お風呂沸いてるぞ!入っとけ!」

と言われた生活は人間と同じようだ

ベロ「俺知ってるぞ!あっち側だと風呂は人生の洗濯なんだろ!?」

ルチア「なんだか久しぶりに聞いた気がするな、」

お風呂に入りさっぱりした後オンブラに声をかけられる「いいねぇ、馴染めてきてるじゃないの〜仲良くやろうね」

そして部屋に戻り私はいつも通り睡眠を取った





「おはよう!朝だぞルチア!」

と言われた声で起きた、ベロだ寝起きで嫌々ながらもリビングに行き朝食を食べる、オンブラが作ってくれたようだ。

(何年ぶりだろう…1人以外で朝ごはんを食べるのは…)

料理はいかにもシンプルパンのみ

フォカッチャ

パニーニ

グリッシーニ

この三つのパンが机の真ん中にたくさん乗っけられベロが食べている、どちらかというと洋風の朝ごはんだ

バターやジャムからいちごやゼリーといったいろんなものが置いてある

オンブラ「好きなのつけて食べちゃって良いよ」

とオンブラに言われる、私は言われるがまま用意された朝ごはんを食べる、少しして喉が渇いた…オンブラに

ルチア「コーヒーとか無い?」と聞く

ベロから

ベロ「えぇ…あの苦くて美味しく無い黒いやつ飲むのかよ…」

ルチア「そこが良いんだって」


オンブラはコーヒーを淹れてくれた

ルチア「ありがとう…やっぱり朝にはこれしか無いなぁ…」

とコーヒー片手にパンを食べ続ける、だが地上の生活の事を少し思い出して少し辛くなるルチアであった。


少し時間が流れ


ルチア「じゃあ行ってきま〜す」

いってらっしゃいと見送られた

その場所に着くといかにもカフェって感じがする古いお店だった入店すると『チリーン』と音が鳴り店員がレジ裏から出てくる、

店員「いらっしゃいませ」

と声を乗せて言ってくる

ルチア「す、すいません、ここの店員募集に応募したら面接もなしで採用って言われましたので来ましたよろしくお願いします」

店員「あ〜〜応募で来た人ですねお好きなテーブル席に一旦どうぞ」


とりあえず従ってテーブル席に座ってみた、年季の入ったカテーブル席のようで珈琲の匂いがただよってとても良い匂い…

しばらく待つと店員が来た

ネガペル「あ、お…お待たせしました…わ…私店長のネガペルと言います!」と奥の席に座りながら会話が始まった、この方は地表で言うところのコミュ障ってタイプなのだろうか?

ルチア「電車広告でこの広告を見て入りたいなと思い応募させてもらいました名前はルTi……ハッ!」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

この時間まで家にいた時とある事を思い出した


オンブラ「あっ!ルチアちゃん一応地上の人間ってバレないように振る回らないとこっちの政府に捕まるから気をつけてね何されるか分からないから」

と言われていたのを忘れていた

オンブラ「一応偽名を作って置くからカフェだとこの名前を使ってねぇよろしく〜」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


ネガペル「あ、あれ?だ…大丈…夫?そ、それでお名前は?」

テラァー「あ!は、はい!電車広告を見て入りたいなと思いました"テラァー"と申します!」

ネガペル「じょ…上手に言えてテラァーちゃんは、え…偉いね…」


あんまり話が続かない…


「店長!」

と大きな声が店内に響くと

ネガペルさんは

ネガペル「ひやぁぁぁぁ!!と思いっきりびっくりしている」

テラァー(定員の声よりネガペルさんの悲鳴にびっくりした…)

定員「ネガペルさん…なんなんですかこのダメ進行は…」

プルデン「私はここの副店長をしている、プルデンと申します、そしてあなたの応募ですが聞いた通り人が足りなさすぎて採用です色々と手続きするのでお待ちください」

と私は色々書き始めた、するとネガペルさんが話しかけてきた

ネガペル「あ、ぷ…プルデン君は素直で良い子だから安心してね…て…店長が間違えられるくらい良い子だから…」と色々と教えてくれる

そして、プルデンが言った

プルデン「単刀直入に言いますテラァーさんにやってもらうお仕事は……お喋りです」

テラァー「え?」

プルデン「そうなるのも仕方ありませんでは説明しますねこのカフェ、ノッテカフェは他のカフェとは違い定員とお客様が互いに喋ってこのカフェの空間に店員と一緒に楽しむ、をコンセプトにしています、以前までは人が足りてましたが少し事情がありあなた含めここの店員は、私、店長、そしてあなたの3人に、なってしまいました。

プルデン「私はまだ行けるにしろ店長がこれなのでお喋りしてもらう人が私くらいしかいなかったんです…」

ネガペル「店員は居なくなるのに…お…お客様の数は減らなくて困っていたんだ…」と店長達は困ったように自分に言っている

テラァー「そうだったんですね…はい、わかりました!やります!」

ネガペル「ほ…ほ、本当に!?あ…ありがとう…」

プルデン「じゃあ制服とかスタッフヤードのこととか教えるから聞いててね」



色々な規約や、説明さまざまの事を、

プルデン教えてもらって今日は研修で終わった

ネガペル「き…今日は…研修お疲れ様…せっかくだから賄いで…コ、コーヒーでも飲んでいきなよ…」

テラァー「本当ですか!?じゃあエスプレッソで!」

ネガペル「あ、わ、分かったよ…じ…じゃあカウンター席で待っててね…」



ネガペル「は、はい…!お待たせ…」

ネガペルが作ったエスプレッソは、赤茶色の香りと味どちらもとても良いコーヒーだった

テラァー「ネガペルさんが作ったエスプレッソおいしっ!」

ネガペル「そ、そうかな…?あ…ありがとう!」


そして少し会話しながら飲んで家に帰っている途中

(疲れたぁ…)

あの前の仕事よりかはマシだが今の仕事もある意味キツくなる…

テラァー「頑張らないとなぁ…」


オンブラさんが貸してくれた家の鍵を使って帰宅するここからは自分自身名前ルチアで居られるのだ

ベロ「おぉ!帰ってきたー!おかえりどうだった?」と玄関にすぐ駆けつけたのはベロだったリビングに入るとオンブラさんがソファに座っており

オンブラ「おかえり!なんだか大丈夫そうだった顔してるね」

とよく分からない事を言われていつも通りお風呂に入り寝た


明日からついに仕事だ…こんな私で行けるのだろうか…そして私は地表に帰れるのだろうか…まぁそんな事はひとまず後だ、ゆっくりと目を閉じルチアの意識は夢の中に溶けていった……………

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