第13話:大学生

入学式前日、大学で友達ができたとき連絡できなくなるので、慌ててスマホを購入。



入学式当日に、心配していた友達もできて安心できた。

3月まで頑張っていた彼は、落ちて別の大学となってしまったが、彼に連絡したところ、友達ができたことに喜んでいた。


その後、連絡は毎日していたが、私が避けていたというのもあり、会えない日が続いた。大学独特の雰囲気が楽しくて、彼との時間を必要としていなかった。



大学に慣れてきた入学式から1か月後、このまま付き合い続けるのは違うと思い、記念日が来る前にはっきりさせたいと思った私は、考えて悩んで、これまでの不満を全部言うことに決めた。



いつも私のことが最優先で、自分のことはそっちのけな彼に本当のことを言ってほしいと伝えた。


しかし、それでも否定してくる彼。


さすがに気持ちにスイッチが入ってしまい、本来なら言ってはいけないことを言ってしまった。




マジで本当のことを言って。

もし、私が別れるって言ったらどうする?




それは、仕方がなくね?俺がどうこうできることじゃないじゃん。わかったっていうしかないよ。嫌だって言ったって変わるわけじゃないし。



それはそうだ。そうなんだけれど、私はこの時、最後にチャンスを与えたのだ。追い詰められたときに、本音を言ってくれるんじゃないかと、否定して引き留めてくれるんじゃないかと。



私の最後の願いは、あっけなく崩れ去った。



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