六話 シュレディンガーの好き ー問ー

 好きって何なのだろう。

 好きという言葉には、明確な好意を伝えられる側面があるけれど、時々相手の返答を強要する、暴力的な側面も持ち合わせている気がする。

 その何層にも意味が重なり合う甘い言葉は、実際のところミルフィーユの用に脆いのかもしれない。

 何層もその薄い『好き』という単語を重ねて、愛を確かめ合うかのように。

 私は知らなかった。

 日向にとって好きということが、どういうことなのか。


六話 【シュレディンガーの好き ー問ー 】


 十二月二十二日。終業式も終わって、明日から冬休みだなーなんて、ぼーっと考えながら天井を見つめていたら、枕元にあったスマホが音を立てて揺れだした。

「もしもし?」

「あ、もしもし陽花…?」

 日向の声だ。

「どうしたの?」

「て、テストどうだった?」

「あんまり。冬休みは補習だらけになりそう」

 そう告白すると「そうなんだ…」と、少し落ち込んだ声がスマホから耳まで伝わってきた。

「そういう日向は?」

「赤点は回避できたかなー」

 私より点数良いんだ…。

 でも私は時々学校を休んでたし、毎日行ってる日向の方が成績が良いのは、別に妬むべきことではないと思う。

「あの後も、ちゃんと勉強したんだ?」

「えらい?」

 褒めてと言ってくるかのように、日向の声には甘えるような笑みが交じっている。

「えらい、えらい」

 日向は頑張ってるのか…。部活もやって、勉強もしっかりやって。ほんの少し、嫉妬してしまう。なんて考えていると「ね。陽花」と、日向が少し改まったように話す。

「ん、なに?」

 そう返すと、寝返りを打ったかのような音がスピーカー越しに伝わってきた。

「明後日、空いてる…?」

「空いてるよ」と返す。するとまた、シーツだろうか。布っぽい音が擦れる音が聞こえてきた。

 日向は少し吐息を飲み込んでから「遊びに行かない…?」と聞いてきた。

 明後日ってことは、二十四日、クリスマスイブ。わざわざその日を指定してくる理由は、あるのだろうか。

 そういえば、期末テスト前の日向は、何かを言いたそうに私のクラスに何度も来てたっけ。この事だったのかな。

「いいよ」

「うん…!!」

 そう答えると、日向の嬉しそうに鼻から息を吸い込むような声が、耳元で聞こえてきた。その声から、ベッドに寝転んで嬉しく藻掻いている日向の姿が、容易く想像できてしまいそうだ。

「それで、何時から遊ぶの?」

「午後?十五時からなんてどうかな?」

「うん、いいよっ。 じゃあ、駅前集合?」

「そ、それなんだけどさ…」

 なんだろう。言い辛い事なのか、少し声が籠もっているように感じる。

「陽花の家まで、迎えに行きたいな…」

 そう、吐息交じりに囁く日向の声は、私には告白のように聞こえてならない。あなたに会いたいと。

「じゃあ、待ってよっかな」

「うん!行く前に、メッセージ送るね!」

「はーい」

「じゃあ、また明後日!」

「うん、またねっ」

 電話の途切れる音が、耳に突き刺さる。

 私は、日向の前のめりになって転んでしまいそうな言動に、どう向き合えば良いのだろう。

 きっとこれは、どんなに考えても答えは出ない。日向に限らず、他人の気持ちというのは、確かめようがないから。

 気持ちという箱は、シュレディンガーの箱より複雑だと思う。直接問いただしたとしても、箱が開いたとは限らない。こう思っているだろう、かもしれないという可能性を観測して、確定させることは、きっと誰にもできない。

 だからこそ、向き合い続けなければならないのだろう。

 私は日向に対して向き合い続ける事は、できるのだろうか。

 お昼過ぎ、着替えを終えて日向からの連絡を待っている。

 部屋には時間を刻む音だけが響いていて、私の不安を掻き立てる。

 もし今日、日向に好きだと告白されたら、私はどうするのだろう。向き合いたくないと逃げるのは、卑怯だろうか。

 そんな事をぐるぐると考えていると、楽しみだったはずの外出が少し憂鬱なイベントに感じてきた。昔から出かける直前に面倒くさくなる事はあったけれど、これはそれとは違うような。

 もう少しで答えがでそうだなと思っていたら、机に置いていた携帯が鳴った。

『今からでます!』

 なんで敬語?なんて思いながら『気をつけてね』とだけ返した。

 日向からのメッセージが来ると、言葉にできない不安は無くなると思っていた。でも、いくら時計の針が進んでも、不安が無くなることなかった。むしろ追加でメッセージが来てないか気になってしまい、日向が家に来るまで、ずっと落ち着かなかった。

「お待たせ」

 家に来た日向は鼻の先が少し赤くなっていて、少し寒そうだ。

「うんっ、行こっか」

 冬景色に包まれる住宅街を二人で抜けて、駅に向かった。

 雪が降る地域ではないので冬景色と言っても、枯れた並木道が寂しそうに春の訪れを待っているくらいだけど。

「ね。はるかっ」

「なに?」と言って、日向を横目で見る。

 隣を歩いている日向からは、白いマフラーの隙間から呼吸をする度に白い息を纏っているのが見えて、頬も乾燥して少し赤白くなっていた。

「手、繋いでいいかな…」

ほんの少し足が止まる。日向のクラウンハーフアップに結ばれた髪が、ふわりと宙を舞った。

「う、うん」

 本当はどうして?って聞きたい。

 どうして手をつなぐの?って。

 どうしてクリスマスなの?って。

 一人、部屋で天井を見つめながら思い浮かべる日向の返答はいつもこうだ。

【君が好きだから…】

 日向に好かれるのは、悪い気はしない。

 でもそれが、恋とかそういった具体的な類の好意かもしれないと考えるだけで、怖くなってしまう。だって、私は体育祭で三島の告白を振ってから、しばらく関わらなかったのだから。

 きっと私は、日向に嫌われたくないんだと思う。

 だから慎重になってしまうし、距離を詰められたら、詰めてしまったら、バネや磁石のように反発してしまうんじゃないかと、どうしても想像してしまう。

「陽花の手、暖かい…」

 日向の右手が伸びてきて、左手の指先に触れる。ひんやりとした感触が手に伝わってきて、独り言から引き離される。

「さっきまで、家にいたからね…」

「んもう…そういうことじゃないよ…」

 そう言って日向は頬を膨らませながら、また歩き始めた。

 気のせいかな、少し足取りが舞っているというか楽しそうにスキップしている気がする。

 そういえば、服装も冬っぽいというか、白いニットにマフラー。その上に薄いベージュ色のコートを纏っていて、そのモデルのように大人びた容姿が、枯れ木が連なる並木道すらも風情あるかのように見えてしまう。

「そ、そういえばさ。日向のその髪、クラウンハーフアップ?」

 私の手を握っている日向の手が、一瞬ぎゅっと力んだように感じた。それはまるで、目に見えない努力を誰かに見つけられて、静かに喜んでいるような。

「ね、ネットで見て…」

 日向は、少し目を逸らして左手の指先で髪先をくるくると弄っている。

「いいねっ。すごいかわいい」

 日向は少し恥ずかしそうに「うん、ありがと」と、隣で囁いた。

 そのまま並木道を抜けると、踏切が見えてきた。

 日向は踏切を渡ろうとしたけれど「こっちだよ」と言って、日向の手を引っ張った。

 日向がいつも利用している駅の入り口とは反対側にある、少し狭い入り口から入る。

 街になっている方の広い駅の入り口とは違って、住宅街の方の入り口は、小ぢんまりとしたエスカレーターが、ぽつんと存在感を漂わせていた。

 実際、少しわかりにくい位置にあるので日向は不安そうに少し錆びた壁やエスカレーターを眺めていた。

 そのまま改札を通って電車に乗った。

 空いている車内の端の席に腰を下ろしても、日向の手は私の手と繋がっていて、暖房の効いている車内では少し汗ばんできた。

 まだ離さないのかなと、日向を見る。

「……。」

 少し緊張しているのか、日向はどこか遠くを見つめている気がする。

「日向…?」

 名前を呼ぶと、何も無かったかのように「ん、なに?」と一言。

 もう少し戸惑ったりするのかなと思ったけれど、私の予想は外れてしまった。

 やっぱり、日向の好意はただの友達として。って感じなのかな。

「心理テストでもする?」

 ポッケからスマホを取り出して、日向の方を見て首を傾げる。

 日向は「うんっ。する!」とはにかみながらニッコリと返してくれた。

 ネットで適当に検索した心理テストを指でなぞって、気まずくなさそうなのを見繕う。

「じゃあ…お正月と言えば?」

「初詣?とかかかな。陽花は?」

「お年玉とか…?」

 日向は初詣なんだ。

 私は年末年始はおじいちゃんの家で過ごすので、お年玉をもらうイメージが強い。

 初詣にも行くには行くけれど、御参りにもの凄く並ぶので、正直あまり好きではない。

「陽花は現金な子なんだ?」

 日向がからかうように笑う。

「現実的なんだよ…」

 自分から始めた心理テストだけれど、やっぱりやめておけば良かったかな。

「それで?これで何がわかるの?」

 日向が少し上半身を傾けて、私のスマホを覗き込んできた。

 ほんの少し、髪の毛がほっぺに当たってくすぐったい。ほんの少し甘い匂いがする。

「えっと…」

 日向の顔が近い。つい顔を見てしまいそうになるのを気を付けながら、スマホの画面を見る。

 日向は気にならないのかな。

 だって、手をつなぐだけであんな顔ーー。

 震えてる…。

 たぶん、私の手じゃない。私の手をギュッと掴んで離さない日向の手が、震えている。

 日向は違うよね。女の子同士なんて、変だし。

 そんな言葉セリフが、胸の奥から零れそうになって、口を噤んで胸の奥底にしまい込む。

「えっと…お年玉は金運が良い人で、初詣は恋愛運が上がるんだって」

「ふ、ふーん。そうなんだ…」

 ゆっくりと体を戻して、少し私の顔を逸らす。

 長い髪の毛から微かに見える耳の先は、ほんの少し赤みがかっているような気がした。

 少し気まずくて、これ以上心理テストはやらなかった。

 世間からクリスマス気分をおすそ分けしてもらうべく、私達は電車に揺られながら都会へと足を運んだ。

「ここ、行ってみたかったんだ〜」

 日向とまず最初に行った場所は、パンケーキ屋さんだった。

 一人では何とも入りにくそうなポップで可愛らしい雰囲気のお店で、クリスマスカラーに彩られた自動ドアを潜った瞬間から、少し主張の強い砂糖の甘い香りが店内から漂ってきた。

 私達は四人がけの四角いカラフルなテーブルに、向かい合うように座った。

「有名なの?」

「うんっ。テレビで紹介されててさ」

 日向は視線をキョロキョロ泳がせながら、テレビの中で観た憧れのお店と実物を見比べている。

「期待通り?」 

 そう聞くと、視線をピタリと私の方に戻してから「うん!ありがとっ!」と、満面の笑みを浮かべた。

「どういたしまして?」

 今のは、一緒に来てくれた事へのお礼だろうか。

 日向は私の返事に対して一瞬微笑むと、待ち切れないようにメニュー表を手に取った。

 左から右へ、日向は真剣にメニュー表とにらめっこしている。

「なにあるの?」

「これっ!テレビで紹介されてたやつ!」

 メニュー表を私の方に向けて、指をさす。

「ふわふわクリームのパンケーキ……。」

 パンケーキが隠れるほどクリームが乗っかっていて、クリームを食べに来たのか、パンケーキを食べに来たのかわからなくなってしまいそうな見た目だ。

「他のにする?」

「ううん?せっかくだしこれにするっ」

「飲み物は?」

「コーヒーにしよっかな」

「ココアじゃないんだ?」

「甘い食べ物に甘い飲み物はちょっと…」

 結局、日向と私は同じ物を注文した。

 フリフリ衣装の可愛い店員さんがパンケーキをそっと置くと、日向は早速スマホを取り出して写真を撮り始めた。ついでに、私も撮っておこう。

「ん。美味しい…」

 甘すぎるかなと思ったけれど、生クリームの甘さが抑えられているのか、重くなくて食べやすかった。

「んーーっ。美味しぃ…」

 右手でフォークを持って、左手で頬を抑える日向の姿は、ほっぺが落ちるを体で体現しているようだった。

 よっぽど楽しみだったんだろうなと、容易に想像できる表情だ。

 行く前は色々考えてしまったけれど、やっぱり来て良かった。それに、日向の笑顔を見ていると安心する自分がいる。

 パクパクと食べ進める日向に対して、私は一口食べる度にコーヒーを飲んでいるので、日向が半分ほど食べた頃には、食べるスピードに明確な差ができていた。

「もしかして、ほんとは美味しくない……?」

「え…?」

 食べている手が止まって、日向は子犬のように困る顔をする。

「お、美味しいよ?コーヒーと一緒に楽しんでるだけ…!」

「なら良いんだけど…」

 私って、こういうところ信用ないのかな。日向は自信なさげな顔を浮かべている。

「日向?楽しいし、美味しいよ。顔が薄いのは、生まれつきだから…」

 少し申し訳なくて、私も俯いてしまった。

「そんな事ない!陽花、可愛いもん!」

 日向は前のめりになって、椅子から少しだけ腰を浮かせた。

「ぁ、ありがとう……」

 恥ずかしい。可愛いと言われた事がというより、店内に日向の声が響いて恥ずかしい…。

 私が恥ずかしくて周りを気にしていると、日向も私を見て気づいたのか、赤面を浮かべながら静かに座り直した。

「た、食べよっか…」

 日向は赤くなりながら、コクリと頷いた。

「美味しかったね」

 家なら指でなぞって、残ったクリームをたべるけれど、日向の前だからやめておこう。

 日向はコーヒーを口にすると「ふぅ…」と幸せそうに一息ついた。

「うんっ美味しかった」

 そう話す日向は、手首についている小さな腕時計を気にすると「飲み終わったら行こ?」と微笑んだ。

 お店を出ると、空は明るいのに太陽が高い建物の陰に隠れてしまって、街はほんの少し薄暗くなっている。

 そのおかげか、都会がクリスマスのイルミネーションに包まれているのが際立っていて、何となくカップルっぽい人達も増えてきた気がする。

「き、綺麗だね?」

 そう言った日向は、左手を私に差し出して来た。

「うん、綺麗」

 右手を日向の手に添えると、ギュッと握る。

 私達はゆっくりと歩き始めた。

 等間隔で左右対称に並べられている木には、黄色の輝く小さい光がキラキラと光っていて、道を彩っている。隣を歩いている日向に目を向けると、ほんの少し上を向いていて、目を輝かせていた。

「日向?」

 名前を呼ぶと、私の方を向いて「なに?」と微笑む。

「今日はありがと」

 今日も、なのかな。

 ここ最近、私の世界は少しずつ広がってきている。いつもそこには日向がいて、なぜか私の手を握っている気がするけど。

「ううん、まだ行きたいところあるんだっ」

「…?」

 太陽はすっかり隠れてしまって、月がほんの少し見えてきた。それでも都会は明るくて、空は狭く、星空を見ることはできないけれど、灰色のコンクリートの隙間にある窓ガラスにイルミネーションの光が反射されて、都会特有の窮屈さが和らいでいた。

 そんな中を日向と二人で歩く。

 私だけかな、周りにいるカップルが目に映る度に、私達は場違いなんじゃないかと思ってしまうのは。

 その都度日向の顔を伺うけれど、日向の口角は少し上を向いていて、そんな事を気にしている様子はないようだった。

「あそこ寄らない?」

 ほんの少し日向の人差し指の第一関節が乾燥して、ピンク色になっている。

 そんな可愛い指先が指すのは、イルミネーションで彩られたお花畑だった。

 正直、なんて返事をすれば良いのか、わからなかった。綺麗なものは好きだし、キラキラしてるものも、人並みには好きだ。あそこに行ってしまうと、クリスマスというイベントに対する日向との温度差が明確に浮き彫りになってしまいそうで、少し怖い。

「うん。いいよっ」

 それでも、断ろうとは思わないのはきっとーー。

 ほんの数センチ先を日向がリードする。握った手はほんのりと暖かくて、私を離さない。

 キラキラと光るアーチを潜ると、レンガで舗装された道がくねくねと伸びていて、左右には彩とりどりの花が咲いていた。

 照明が意図的に少なく設置されていて、花の間に敷き詰められたイルミネーションの光が、まるで星空の上を歩いてるかのような幻想的な雰囲気を演出している。

 その圧巻の光景に「すご…」と、つい声が溢れてしまった。

「うん。すごい…!」

 隣にいる日向も、その光景に釘付けだった。

 日向が私の方に顔を向けると一瞬目が合って、また顔を前に戻した。

「進もっか…」

 日向が足を前に進めるのに合わせるように、私も前に進めた。

「ね、知ってる?」

 日向が自身げに話す。

「なにが?」

「クリスマスローズには、毒があるんだって」

「それ、今話すこと?」

 綺麗な景色が毒の海と認識させられて、つい笑ってしまった。

「そうかなー?でも、まだあるんだっ」

 顔に赤や青といった光が反射していて、右手を口元に当てて微笑む日向の顔が、より一層可愛く見える。

「まだって?」

「ちょっとね…」

 まだ花に関する雑学があるのだろうか。私はクリスマスローズという花すら知らなかったから、ほんの少し後ろめたい。

「ねっ。あそこで写真撮ってもらおうよ」

 少し先にハート型に整えられた木があって、イルミネーションで飾られてるフォトスポットが見えてきた。

「明らかにカップル専用じゃない?」

「いいじゃん、いいじゃん」

「まあ、いいけど…」

 私が考えすぎなのかな。

 スタッフにスマホを渡してから、真っ赤な四角い台に立った。

「ね、はるか…」

 震えた日向の声が耳に突き刺さって、周りの音が遠くなっていく。

「なに?」

 日向の顔を伺うけれど、日向は真っ直ぐカメラの方を向いている。

「ひなた…?」

「撮りまーす!」

「えっ」

 スタッフの大きな声にびっくりして、咄嗟に正面に視線を戻す。

 シャッターが押された瞬間、日向に握られている手が一瞬ぎゅっと強く握られて「好きだよ」という声が聞こえてきた。

「え……?」

「それだけ……。忘れないでね…」

「……?」

 今の好きだよは、どういう意味なのだろう。

「帰ろ?」

 何事も無かったかのように、日向は私に微笑む。

「う、うん…」

 聞きたい。確かめたい。

 けれど、その鍵のかかっていない箱を開ける勇気も、度胸も、今の私にはない。

 その返事を必要としない告白は、とても優しい言葉のはずなのに、その鋭利な刃物は私の胸にグサッと、突き刺さった。

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