14話 緊急事態② 二方面攻撃戦法


「これからどうするの?」

「姉上、今は丁字不利です。だから同航戦に移行し、片が付いたら引き撃ち戦法に移行する。もちろん艦爆と艦攻も使う。こんな感じです」

「そんな専門知識どこから仕入れたの?」

「戦略ゲーmそんなことより今から集中しなければ。」

「勝てるよねシュペーちゃん?」

「もちろん姉上!」


「ところでハンス、夜戦の時普通射撃は目視でするのか?」

「いいえ魔力探知機を使用します。なんでそんなことを....そうか!

 我々の艦の機関は魔力で動かないから探知されないのか!それはつまり相手は目視でしか射撃できない!流石です!」

「そういうこと!では煙幕展開!」

 相手は強制的に目視射撃になるので煙幕を展開すればこちらを視認するのは

 不可能だ。これに対し、こちらは探知できるので一方的に攻撃できる。というものだ

 早速、同航戦に入った。こちらの砲撃はほとんど命中するのに対し、相手の攻撃は命中しなかった。

 見た感じ2隻の反応が魔力探知機から消えた。沈没したのだろう

 しかし、相手は海賊と違い正真正銘の海軍だ。一筋縄ではいかない。


ドカーン!


今まで聞いたことのない爆音が聞こえた。

「初瀬、弾薬庫誘爆した模様!」

「なんだと!人乗ってる艦じゃないよな?」

「幸いそのようです」

こんな時(ワンオペ)のスキルあってよかったと思う。だから少し呑気にいられる。

「どうやって攻撃当てたんだろう」

「姉上、おそらく飛んできた砲弾の向きから位置を予測したんでしょう」

「へぇー敵ながらすごいね」

「ああ、まぁこのドレッドノートと薩摩以外人乗っていないからな。

 そんなに心配がないな」

そんなことより初瀬の損害がやばい

誘爆の影響で艦首がもげてる。浸水で帰還までもつかわからない。

仕方ない、初瀬は後進に切り替えて離脱させよう。

「薩摩被弾!されど損害なし」

「よかった」

「三笠、被弾によりマスト倒壊!」

日本海海戦史実と一緒かよ」

「日本海海戦?」

三笠は戦闘可能なので戦列に入れたままにした。

「鳳翔、航空機発艦開始!」

「今から初瀬の抜けた戦力を埋めるために航空攻撃を仕掛ける」

「あんな物で軍艦撃沈できるの?」

「姉上、できるんですよ。なんなら遠距離から攻撃できる分、砲撃より

強力です」

「ふーん?本当?」

「まあ見ててください。今から探知機に映ってる後ろ敵3隻を見ていてください。こいつらを航空機で攻撃します。僕たちは前方の1隻を集中攻撃します」

「うん」

艦爆と艦攻の同時攻撃は何度も練習したのだ

相手はこちらに気付いたのか必死に対空戦闘しているが弾幕が薄い。

〇メリカ軍は100倍くらい弾幕が濃かった

冗談抜きで

「そろそろですよ。オラそんな豆鉄砲じゃ落とせないぞ!」

「シュペーちゃん怖いよ....ってホントだ3隻同時に探知機から反応が消えた!」

「姉上、これが航空攻撃の力です」

「すごーい!」

「さて敵は残り1隻となりました。逃げてるようですし魔帝軍に僕たちの力を見せつけるためにも逃がしてやりましょう。」

「あんな状態で生かして返すのはシュペー様は慈悲があるのかそれとも鬼畜なのか....」

「ゑ?ハンスどうした?」

「いえいえ!お気になさらず!それより大戦果ですよ!王国にはどう報告するんですか?」

「いや正体が知られる前に帰還しよう。僕らに探りを入れられるのも癪だし、父上に嘘をついてたのがばれる」

「そうですね。ですが後始末をしてもらうので撤退したと送信しておきましょう。」

「それじゃ今度こそ帰還しよう!」

「はい!」


こうしての魔帝軍との海戦は勝利をおさめた。


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シュペー側被害状況

初瀬  艦首亡失 大破

三笠  マスト倒壊 中破

薩摩  被弾 損害なし  

艦攻1機被弾により廃棄


魔帝軍側

ドラグーン級3隻沈没

同級 1隻大破擱座(座礁の意)

同級 1隻浸水 中破


シュペーの存在は大破擱座したドラグーン級の捕虜によって王国に知られることとなる。

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tips

丁字戦法

敵艦隊の列に対して丁の字の向きになるように配置する戦法

この戦法は被弾率が増加する代わりに打撃量が増加する。

今回は魔帝軍が使用した。


戦艦三笠

日露戦争中活躍した戦艦、歴史の教科書によく三笠艦橋之図という絵がよくのっている。

現在も横浜に記念艦として存在する。

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