王子様系彼女をわからせてしまうと,,,

いちご犬

僕と詩織

「僕と付き合ってください,,,,!」



「,,,,! もちろんだよ!」




⬛️



「ね、ねえ詩織?」



「,,,見てわからないかい?僕は子猫ちゃん達と戯れるので忙しいんだ。

わかったらならあっちにいってくれないかい?」



「で、でも僕達一応付き合ってるし話くらいしても,,,,,」



「聞こえなかったかい?僕はあっちにいけと言ったんだ。これ以上邪魔をしないでくれ」



「,,,,,,ごめん」


 ,,,,,いつもこうだ。


 話しかけに行くと適当どころかひどい態度で追い返される。


 僕の彼女、天王寺詩織はいわゆる王子様系女子というやつで

彼女の周りにはいつもクラスの殆どの女子が集まっていた。


 詩織とは幼稚園からの付き合いで高校生に上がるタイミングで告白し、付き合うことができた。


 小さい頃からずっと一緒にいたこともあり、お互いのことはよくわかっているので、僕達の恋人生活は順調だった。


はずだった。



 「はぁ,,,,」



,,,,いつからこうなってしまったんだろう


二年生になり、徐々に詩織の女子人気が高くなっていくにつれ詩織の態度は悪くなっていった。


最初は無視をされたり、デートをドタキャンされたりと、ひどくないわけではないが軽い方だった。


でも今では、会話なんて滅多にしないしデートに誘ってもひどい言葉で追い返されたりと、彼女とのつながりが殆どなくなってしまった。


これでも僕は頑張ってきたつもりだった。


彼女が飽きてしまわないようにデートプランも一生懸命考えたし、サプライズもした。



 「,,,,,なんで嫌われちゃったかな,,,」

 


僕がなにかしてしまったんだろうか、正直、全く心当たりがない。


これからどうなるのかな,,,,,





___




<その日の夜>




「でも、このままじゃだめだよね。」


 学校が終わり家に帰ったあと、僕は詩織にメッセージを送ることにした。



以下、メッセージ

_____________________________________



「このあと時間あるかな?ちょっと話したいことがあって」


「君と話す時間ほど無駄な時間はないよ、それに僕は今子猫ちゃん達とデートで忙しいんだ。くだらないことで僕の時間を奪わないでほしい」


「お願いだよ、ほんとにちょっとだけでいいから」


「今は忙しいと言っているだろう?もう今日はメッセージを送らないでくれ、鬱陶しいんだ」


「じゃあ、明日でいいからさ。お願いだよ」


「もうわかったよ、わかったからそのうるさい口を閉じてくれ

これ以上話しかけるようであればブロックするからね」



_____________________________________

 


「うう,,,,」



 ここまではっきりと拒絶されると堪えるものがある。

 

 とはいえ、話す約束は漕ぎ着けられた。


 なんであんな態度を取っているのか問い詰めないと,,,,












ここまで読んでくださり、ありがとうございました!

前々から書きたかったジャンルでもあったので、書いていてとても楽しかったです。

なにかアドバイスなどありましたらぜひぜひコメントしてください!

☆と♡もよろしくお願いします!

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