かわいい義妹が、一緒に寝たいらしい....

第1話 かわいい義妹が、一緒に寝たいらしい....

妹│「お兄ちゃん、あのね、あのね、眠れなくなっちゃって、だって今日、こわい

　　　映画見たんだもん」

兄│「うん」

妹│「だから今日一緒に寝てくれる？」

兄│「別にいいけど」

妹│「やったー、ありがとう、じゃあ朝まで一緒にいてね、あれ？」

　　「なんで背向けるの？」

　　「恥ずかしい？」

兄│「恥ずかしい」

妹│「なんでよー一緒に寝るんだから、はい、こっち向いて？」

兄│「分かったよ....」

妹│「お顔、真っ赤だよ？」

兄│「〜っ！」

妹│「わたし、そんなにかわいい？」

兄│「すごくかわいい！」

妹│「嬉しいなー」

　　「お兄ちゃんに褒めてもらえると、胸がキュンキュンしちゃう」

　　「お兄ちゃんって、ずるいよね」

兄│「え？」

妹│「かっこいいし、なんでもできちゃうし、こうやってわたしが怖い映画見たから

　　　一緒に寝てーって言ってもいいよって言ってくれるくらい優しいし、みんな好

　　　きになっちゃうもん」

兄│「そんなことないよ」

妹│「わたしなんかスポーツ苦手だし、部活だって帰宅部だし、一生懸命何かに頑張

　　　ってることがそんなにかっこいい？」

兄│「かっこいいよ」

妹│「え？そんなの初めて言われた」

　　「お兄ちゃん、ありがとう」

　　「そういうこと言われると、ますますドキドキしちゃって、甘えたくなっちゃ

　　　う」

　　「ねぇ、ねぇ、ハグして？」

　　「もう、また恥ずかしがってる

　　「じゃあ、私からするよ？、ぎゅー」

　　「お兄ちゃん大好きだよ、お兄ちゃんは私のこと好き？」

兄│「うん」

妹│「大好き？」

兄│「うん、大好き」

妹│「嬉しい、じゃあ、お兄ちゃんも私にぎゅーってしてくれる？

兄│「うん」

妹│「わーい、やったー、してくれるんだ」

　　「嬉しいなー、ねぇ、こうやってぎゅってした意味、お兄ちゃんには分かる？」

兄│「わからないなぁ」

妹│「昨日の夜、お兄ちゃん、お姉ちゃんと寝たでしょ？」

兄│「なんで知ってるの？」

妹│「私知ってるんだからね！」

　　「お姉ちゃんが嬉しそうに話してたもん」

　　「本当は、こわい映画見たからここに来たわけじゃないの」

兄│「え？」

妹│「お兄ちゃんが私から離れて、お姉ちゃんのものになっちゃうのが嫌なの」

　　「だから、ぎゅーってしたら、私のところから逃げ出せないでしょ？」

　　「ん？、え？、逃げない？」

兄│「うん」

妹│「でも、ほんとかな？」

　　「でもお兄ちゃんのぎゅー、安心するからずっとしててほしい」

　　「体がだんだんあったかくなってきちゃった」

　　「お兄ちゃんがぽかぽかあったかいからだもん」

　　「それにずっと手、繋いでくれてる」

　　「ぎゅー」

　　「ぜったい、ぜったい、離さないよ？」

兄│「妹に束縛されるの？(小声)」

妹│「大好き」

　　「お兄ちゃんのこともっと見てたいのに、眠たくなってきちゃった」

　　「じゃあ、最後に、お兄ちゃんが私のことが大好きになるおまじない」

　　「今日は、夢の中でもずっと一緒だよ？」

　　「ちゅーしちゃった」

　　「お兄ちゃん」

　　「おやすみ(耳元で囁く感じ)」