7Days Amuleto 〜君が死ぬ7日前に戻る俺〜
田村ひさし
第1話 良き友人
※こちらに出てくる地名や場所の名前は基本作り名です。
とある日の朝、フリーライターである俺、
ここは俺が通っていた大学だ。しかも彼は当時の俺の良き友人であった。今となってはもうしばらく連絡を取り合っていない。一度落ち着こうとコーヒーの入ったカップを手に取る。それなのに突然、
ピコンッ
この状況に似つかないスマホの通知が鳴る。俺はその通知を見た瞬間コーヒを詰まらせた。
「久しぶりだな。長文ですまない、ニュースは見たか?もし見ていないなら今すぐテレビを点けてくれ。きっと俺の訃報が入ってる。そこで突然だが、お前には俺の死の真相を明らかにしてほしいんだ、世間に。お前は仕事の少ないフリーライター、良いネタになると思うんだ。それに…」
長々とつづられた文章はそこで終わっていた。どうして死んだ後に…しかもわざわざ今日に送られて来たのかはわからないが、確か彼はITエンジニアとして一流を目指して卒業と共に上京していった。
彼との当時のことを思い出していると...突然トライアングルを鳴らしたかのような甲高いキーンという音が耳の奥に鳴り響く。
「ぐっ、!」
一瞬息が詰まると俺は意識を失った。
目が覚めればそこはいつものベッドの上、そして気持ちの良い朝だった...。
続く
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