勇気のチョコレート
高畑メイ
第1話
神崎恵梨香…中学2年生。
平野直人…クラスメートでもあり私の片思いの相手。
私は今まで男子に興味がなく初めて好きな人ができた。
直人君とは小学校から一緒で小学生の時は何とも思っていなかった。
でも中学生になり意識始めるようになった。
密かな片思い…。
それだけで良かった。
想いを伝える勇気など私にはない。
ただ消しゴムに好きな人の名前を書いて誰にも使われなかったら両思いになるなんて噂を聞いて私は密かに消しゴムに直人君の名前を書いてみた。
相変わらず変化のない学校生活。
私は最近友達と恋バナで盛り上がる。
でも私が片思い中の事は言わない。
友達の好きな人の話を聞いてあげる側。
私も好きな人がいるんだって何度か言おうと思ったがやっぱり密かに直人君の事を想うことにした。
授業中は何度も直人君の事を見てしまう。
これじゃ言わなくてもバレるのは時間の問題。
気をつけなきゃ。
片思いは片思いで楽しい。
もちろん両思いの方がいいに決まってる。
でも少し目が合っただけでドキッとするし少し会話が出来た日は一日が幸せになる。
小さな事で私は満足していた。
一月の終わりになり周りの女子が騒ぎ始めた。
そう…もうすぐバレンタイン。
私には関係ないと思っていた。
渡す勇気などなかったから…。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます