カシマとカトリの蕃神録 風神の羽は如何にして失われたか
神田 るふ
第1話 蕃神録計画
私の名前は、
私の職務は日本の神々が発案した
蕃神録とは何か。
簡単に言えば、神々の整理計画である。
他国の人間、異民族が持ち込んだり、彼らに憑いてきた神々が日本で定住できるよう“あらゆる手を尽くして”取り計らうこと。また、お世辞にも神とは呼べない
日本の神々の中枢機関、
私の主な仕事は蕃神録に関するデータ収集、報告、神々との調整事項などである。いわゆる、事務方というやつだ。
一方、対話だけでは解決しない場合の実力行使を担うのは、二人の外部委託職員、つまり、契約職員である。二人とも女子高生なので、出勤は夕方以降になる。
そのうちの一人、
色素の薄い、流れるような長髪のサイドを綺麗に結いつけ、日本人離れした愛らしい顔立ちをした美少女が、夕日に照らされた事務所の中ですやすやと寝入っている。起きている時は雷鳴の如きかしましさだが、寝ている時は見た目通り、深窓の令嬢そのものだ。
もう一人のエージェント、
ちなみにこの二人、人間では、無い。
カシマさんは雷神タケミカヅチの神霊、カトリさんは武神フツヌシの神霊の化身である。タケミカヅチもフツヌシも、神代の昔に日本土着の神である国津神の平定に遣わされた神々だ。高天原は、再度、蕃神の整理のために、この神々を派遣したというわけである。
現在、時計は夕方六時。そろぞろ、外の陽も陰が濃くなった。
階下で、人が入ってきた物音がする。おそらく、今日、アポを取ってきた人物だろう。
神々や化物が相手の対策室が、外部の人間と応対するのは珍しい。
面会を依頼してきた団体の名前は
やって来るのは錬金術師なのだという。
どう見ても、普通じゃない連中だよな、こいつら。
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