②
『うちの姉ちゃん覚えてないか?』
「姉ちゃん?誰だ?それ」
『そうか、そんな態度取るんだ』
「おいちょっと待て、名前は」
『名乗ることもないだろう』
「おい、目的を言え、言ってくれ。
あと凍えそうだ。温度を上げてくれ」
『真摯に頷くと思う?』
「あ、ああ。きっとそうだ」
『嫌だね』
「頼む、お願いだ」
『しょうがない』
「ありがとう、礼を言う。ありがとう本当に」
『違う。あんたに殺された人々の声だよ、
聞かせてやる』
「おい、なんだよそれ、俺は無関係だよ」
『そうか、じゃあまずこの音声だ』
【もしもし、おい、聞こえてるか?
頼む、頼む。
なんだよ、急に
助けてくれ、閉じ込められてるんだ
酔ってんのか?こんな時間だぞ
今、今手を縛られてて、
リフト、リフト。スキー場に、スキー場の】
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます