📍→110 ②
『すぐに向かうので、
できるだけ身体に堪えない
格好でいてください。
では、改めてお聞きします。
今はあなた様の携帯からの
お電話で宜しいでしょうか』
「はい、そうです。自分の携帯です」
『お名前は?』
「白窪譲です」
『はい、では白窪さん、
ここに至るまでを順当にお答えください。
そうですね、記憶がある限り』
「わかりました。確か、
友人の宅で飲み会をしてたんです。
その帰り道ですかね、
いつものように最寄り駅まで
電車に乗っていたんです。その後の記憶が」
『そうですか、怪しいことは全く?』
「ええ、全くです。怪しい人物も、
特に見かけなかったです」
『そうですか、つかない事を申し上げますが、
怨みを買ったりとかも?』
「一切、恐らく、一切ないです」
『ありがとうございます。
では念入りに場所特定を急ぎます
あとですね、今の状況をお教えください』
「今の状況ですか?
先ほども言ったんですけど、
銀色の棒に片方の手首を手錠のようなものに
くくりつけられています。
辛うじてその箇所以外は
身動きが取れるのですが、
それにしても寒いです。
動ける範囲内。少し離れた場所に
エアコンのリモコンがあります」
『他に変わったことは?』
「変わったこと?」
『変わったことです』
「ああ、エアコン、付いてます。緑に」
『なら、しばらく大丈夫ですね』
「いや、冷風が。冷風が流れてきてます」
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