第40話

「優、寝ちゃった。大翔も明日早いでしょ?早く寝た方がいいよ」



「あぁ。でももう少し優生の寝顔見てたい」



「ふふ。こんなに気持ちよさそうに寝ちゃって。どんな夢見てるのかなー?」



俺と和葉の間でスヤスヤと小さな寝息をたてる我が家の天使の柔らかい手を触る。


あまりにも小さな命を抱きかかえるに始めは恐る恐るだった俺も今では安心してこの手で抱けれるようになった。




「幸せな夢でも見てるんだろうな。ミルクがぶ飲みとか?」



「えぇー。なにそれ」



くすくす笑う声が心地よくて胸らへんがじわり、温かくなる。


こんな瞬間こそが幸せと呼べる時なんだろう。目には見えないから分からないけど心がそう感じてる。満たされてる。




「ほら、大翔。目瞑って。ちゃんと寝ないと。今日だって疲れたでしょ?」



「なんか寝るのさえ勿体無ぇなー。1日が24時間って誰が決めたんだよ」



「もう!屁理屈言わない。布団ちゃんとかけて」



「ママの顔だ」



「そういう大翔だって十分パパの顔してるよ」

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