(SIN)俺を弄び浮気した女に冤罪までかけられたので優しい美少女と幸せになります

アキノリ@pokkey11.1

第一章 裏切りと

物事の変動

第1話 万物流転

暁月晴也(あかつきはるや)は俺の幼馴染で彼女の豊島数多(とよしまあまた)に裏切られた様である。

というか確実に、100%裏切られた。

それも浮気したのはそっちなのに俺に対して冤罪を着せられた。


俺は地獄を見てからそして絶望したので他校に転校した、のだが...その学校でも地獄は同じだった。

証明のしようのない...地獄だった。

噂は広まっていくのな。


「...はぁ」


俺はゆっくりと起床する。

それから俺が犯罪行為をしたと広まっている学校に気だるい足で登校をする為に準備をしてから俺一人しか朝は居ない家のカギ閉めをしてからそのまま表に出る。

それから歩いてから登校を始める。

少しだけすれ違った同級生のヒソヒソ話が聞こえる。

それは当然、俺に対して、だ。


「やれやれだ」


皮肉なもんだな。

そう呟きながら俺は学校に登校していると...目の前の電柱の近く。

そこにウロウロしている女子生徒が居た。

俺と同じ学校の制服を着ている。


身長は...俺より10センチぐらい低い。

だけど顔立ちが透き通っている様な純白の肌。

小顔で滅茶苦茶、可愛い。

それからカチューシャだったか。

頭のとっぺんに髪留めを着けている。


「...」


俺は暫くその女子を見ていたが女子生徒は行ったり来たりしている。

道に迷っているように見えるが?

そう思いながら声を掛ける必要性を考えながら居たが。

時間も限られているのもあり声をかけてしまった。


「あの」

「...は、はい」

「道に迷っているんですか?」

「あ...そ、そうなんです」

「もしかして高校への道のりが分からないんですか?」

「そうです...私、方向音痴なもので」

「ああ。そうなんですね」


そして俺は女子生徒を見る。

女子生徒は俺を見てから「え」と呟いた。

え、って何だ。

そう思いながら俺はその女子生徒を見る。


「...あ、いや。多分違います...」

「え?」

「あ、いや。何でもないです」


女子生徒は「...すいません」と苦笑した。

笑顔の絶えない女子生徒だが。

だけど俺の噂は知っているのだろうきっと。

だから今の態度を取ったのだろうけど。


「...私、秋水修子(しゅうすいしゅうこ)って言います」

「え?...あ。そうなんですね。...俺は暁月晴也です」

「そうなんですね。宜しくお願いします」

「はい」


とは言っても高校に行ったらもう会う事は無い。

そう思いながら俺は秋水さんと一緒に学校に登校した。

するとやはり視線を感じた。

俺に対しての冷ややかな視線を、だ。


「...あの」

「...ん?」

「いや。その。...かなり冷えた視線を感じてしまって」

「ああ。...気にしなくて良いよ」

「え...そうなんですか?」

「いつも通りだから」


そして俺は苦笑いで肩をすくめた。

秋水さんは「?」を浮かべる。

それから俺達は校門前に来てから「じゃあ別れよう」と言う。

秋水さんは「待って下さい」と話した。


「その。職員室の場所を教えてもらって良いですか?」


その言葉に俺は指差して秋水さんの行くべき場所を指し示す。

それから俺は別れてから教室に登校する。

相変わらずの冷ややかな視線に目線を向けてから椅子に腰掛けた。



それからホームルームが始まった。

担任の先生は気だるそうにこう言ってきた。

「おう。お前ら。転校生が来るぞー」という感じで、だ。


俺は目を丸くして「!?」となる。

そして教室のドアが開く。

その転校生は...秋水さんだった。


「宜しくお願いします。秋水修子です」

「滅茶苦茶可愛い!」

「すっげぇ」


教室中がお祭り騒ぎになる。

俺はその姿を見ながら「そんな運命もあるんだな」と呟く。

それから俺は窓から外を見た。

その後は出席を取ったりして...時間が進んだが。

それが起こったのはホームルームの後だった。



質問攻めにあっている秋水さんを見ながら俺は外を見ていると。

「あの」と言って秋水さんがやって来た...え?

俺は動揺しながら秋水さんを見る。

何だ!?


「先程はありがとうございました」

「...え?...あ、...いや。気にする事は無いから。...それに俺に話しかけるのは...現状況でマズい」

「え?何でですか?」


その言葉に答えが直ぐに返ってきた。

「そいつは女子をレイプをしたんだ」と言った冷たい感じの言葉だった。

俺はその言葉を受ける中で無言になる。

そして秋水さんの手が引かれる。


「って事だから。ね?...そいつに話しかける必要性無いから」


秋水さんも同じだろう。

こうして秋水さんもインクが水中で染まる様にそっち側に染まっていく。

そう思いながら俺は苦笑いでまた肩をすくめた。

それから俺は、孤独だ、と思ってしまった。

すると予想外の言葉が聞こえた。


「いえ。私は彼に話しかけるのは止めません」


まさかの言葉だった。

俺は顔を上げてから秋水さんを見る。

「根拠は無いです。...だけど彼からは悪い気配が今はしないんです」と断言する様な事を言う。

予想外の事に俺も頬杖をしていて頭がずり落ちた。

どうなっている。


「え?で、でもさ」

「...彼は悪い事をしたんですね?だけど...それで置いていても何も解決しません」

「...」


クラスメイトは唖然としている。

俺も唖然としながら秋水さんを見る。

秋水さんは俺を見てくる。


「それで冷たい感じの視線を感じたんですね」

「秋水さん...そんな事をしたら...」

「...私も同じ目に遭っていたので」


そう呟く秋水さん。

俺は「?」を浮かべながら秋水さんを見た。

クラスメイトは盛大に溜息を吐いた。


「...後悔するから。止めた方が良いって」

「...私は大丈夫です」


そして俺を再度見てくる秋水さん。

それから笑みを浮かべた。

正直...ひび割れた大地に水が落ちる様な感覚だった。


いきなり大量の水を与えられた様な。

そんな感覚に陥る。

どうして彼女は俺を...?

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