【安価小説】仮題「トンヌラと仲間たちの鎮魂の旅~大河を越えて」

馬村 ありん

序章 鎮魂の旅

第一節 酒場に現れたもの

第1話 その名は……

 たてつけの悪い大きなドアを開けて、あなたは、その店のなかに足を踏み入れる。

 酒の香りがただようなか、赤ら顔を浮かべてにぎわっていた連中は、談笑の声をピタリと止め、あなたに注目する。


 あなたは、酒場のオキテについて知っている。

 酒場では、新参者に容赦がないのだ。

 野太い腕に入れ墨のある屈強な男も、ビキニアーマーで着飾った気取った顔の女も、学者風の男も、無遠慮な視線をあなたに注いでいる。


 まぶかにかぶったフードの合間から、あなたが顔を向けているのは、入口から正面にある酒場のバーカウンター。

 そこには、ひとりの女性がいる。木製のカウンターに立っている。長い髪のうつくしい女性。光沢のある黒いドレスを身に着けている。

 彼女の名前はバーバラ。この店の女主人だ。


 近づいてくるあなたに、興味津々の視線を向けて、バーバラは「いらっしゃいませ」とささやく。


「聞きたいことがある……」

 あなたは言った。

「まずその前に」バーバラはあなたの唇に人差し指を置いて、制止する。「あなたの名前を聞かせてくれるかしら?」


「名前は>>2」



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