🍎シラユキ王子と10羽の小鳥🍎<お題で執筆!! 短編創作フェス⑦「10」「羽」「命令」>

タカナシ トーヤ

✨第1話✨麗しの姫、朝の微睡みの中で…

―リンゴ国―


 バルコニーのカーテンの隙間から射す光が、少女の金色のロングヘアーをより一層と輝かせる。よわい17といったところだろうか。少女は布団からはみ出たなまめかしい足をじりじりと動かしながらベットサイドに置かれた時計を手に取った。



 「8…時…」

 少女は寝ぼけまなここすりながら時計を眺める。




 「8時!!!!!!!!!!!!!」

 少女は慌てて飛び起きると、ネグリジェを脱ぎ捨ててパンツ一丁姿で走り回る。


 「うぉおおおいコラ、コトリィいいい!!!!」

 コトリ小鳥「はっ…はいぃいいい!トリコ姫ぇ!」



 姫「てめぇ…8時に起こせっていっただろうがぁあああ!!!!」

 コトリ「はっ…はいぃい…たしかに起こしたのですが…」

 姫「起きてねぇし!!!!!!!!!!!!!!!!!一回起きてもまた寝ちゃったら起きたっていわねぇえしぃ!!!!」

 コトリ「すっ…すみませんっ…」


 姫とコトリの大騒ぎに他の鳥たちが集まってきた。


 マトリ麻取「ふむ…不穏だな。何か不審な者でも?」

 オトリ「我々をこの部屋へと誘導し一挙に暗殺する罠かもしれん…」

 ネトリNTR「お…おっぱいが…!!!こ…これは姫とコトリがおそらく…ムフフ」

 サトリ悟り「いつもの如く、姫が寝坊したのじゃろうて」

 ニトリ「お、このベット、お値段以上」



 姫は慌てて着替えを済ませ、ドレスのファスナーを乱暴に上げ、パタパタと化粧を済ませる。

 「あぁああー!!!もうっ!!!!時間ないっ!!おまえら!!急ぐぞ!!!」

 ドタバタと荒々しく走り回る姫。


 ヒトリ一人「こっ…こわっ…。ぼっ…ぼくはおうちにいるからね…」

 ケトリ毛取り「姫のパジャマ、ボソボソだぞ。毛玉取りしておいてやる」


 コトリ「ひ…姫様、どこへ行かれるのです…??」


 姫「王子のところだよっ!!!!あったりめーだろっ!!!おまえらも早くこいっ!!!」




 






 

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