第十一話 超強化、そして竜の巣

まえがき

今回今までで一番長いです。戦闘パートよろしくお願いします。



 俺は今、奴が“竜の巣”とよんだ山脈へと向かっている。

――タッ、シュバッ!

 今行動している森は足場が悪い、そのため俺は高いステータスに物を言わせて語尾が「〜だってばよ」の某忍者が主人公のアニメのキャラクターのように木の枝から枝に跳び移りながらできうる限りの速度で移動していた。

 時折現れる虫型の魔物は、“戦士ウォーリアー”のスキルである“闘気Ⅰオーラ”を使って、気の弾丸を放ち魔石がある辺りの肉体を吹き飛ばし、“魔獣使いの鎖鎌テイマーズチェーンサイス”鎖を使って魔石を回収することで、高速でレベリングしながら進んでいる。

 

 しばらく、同じことを繰り返していると森の出口が見えてきた。

 やっと出口についたみたいだな。ここまで魔獣狂騒モンスターパレードを乗り越えてから休み無しに走り続けてきたし、休憩も兼ねてステータスの確認と食事をするとしよう、腹が減ってはなんとやらだ。

 俺は、森を抜けると森に入ったときとは比べ物にならない光量に目を細めながら休める場所を探し始めた。

 お、あそこの岩場なんかは良さそうだな、よし、あそこにしよう。


 岩場につき、俺はヘルと作った干し肉をなんとか流し込んだ。

「ふぅ、一息つけたな。そんじゃ、まずは確保した魔石を吸収して、っと」

『各種魔石の吸収を確認。これにより複数の魔鎌が開放されました』


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   名前:氷野 剣 年齢:17 Lv:2954(Next:317,070)

 

 ジョブ:魔鎌士Lv:3・戦士Lv:3・魔術師Lv:5・回復師Lv:3・斥候Lv:3 

            

 筋力:5,730,760(+2,865,380)

 体力:5,169,500(+2,584,750)

 敏捷:4,519,620(+2,259,810)

 魔力:5,671,680(+2,835,840)

 魔耐:5,317,200(+2,658,600)


 スキル:算術・筋力強化Ⅴ・魔力強化Ⅴ・索敵Ⅳ・魔力回復速度上昇Ⅴ・自然影響無効・状態異常無効・闇魔法Ⅴ・五感強化(大)・魔力操作向上Ⅴ・遅延発動Ⅴ・詠唱破棄・多重詠唱・空歩・闘気オーラ快癒キュア・敏捷強化Ⅴ・体力強化Ⅴ・魔耐強化Ⅴ・火魔法Ⅴ・連携(虫族)Ⅴ・怪力Ⅴ・堅牢Ⅴ・植物操作Ⅴ・火属性強化Ⅲ・風属性強化Ⅲ・竜鱗Ⅳ・熱源感知Ⅴ・空中行動補正Ⅴ・付与Ⅰ・威圧Ⅴ・魔力飛行Ⅴ・飛行補正Ⅴ・風魔法


 ユニークスキル:吸奪・刃魔法Ⅱ・成長補正(極大)・氷魔法Ⅴ・言語理解

         ステータス隠蔽・魔鎌召喚・超再生Ⅴ・極毒・冥気纏Ⅳ・群体操作Ⅱ(虫族・亜竜族)・神雷魔法Ⅲ

 

 武技:爪撃・突進・一閃・致死の牙・飛燕斬・死の刺突

 従魔:ヘル(ケルベロス)

 使用可能魔鎌:鋼鉄の大鎌アイアンサイス

        双頭魔犬の大双鎌ツインサイス・オブ・オルトロス

        魔獣使いの鎖鎌テイマーズチェーンサイス

        巨鳥の飛鎌

        豪炎亜竜の炎鎌:使用条件を見たいていないため召喚不能、効果未                

                開放。

        竜巻亜竜の風鎌(new):使用条件を見たいていないため召喚不

                   能、効果未開放。

        飛竜の大鎌(new):亜竜の中でも飛竜と呼ばれる種の素材で作ら   

                   れた大鎌。使用条件:レベル二百六十以上

        悪魔蜂の群鎌(new):悪魔蜂デビルホーネットの女王の素材を核とし、兵士の素材を用いて作られた鎌。手に持ち戦うのではなく、群体操作のスキルを用いて操ることで戦闘に用いる。使用条件:“群体操作”所持、レベル二百五十以上

        古代人面樹の木鎌(new):古代人面樹エルダートレントの幹と枝を使って作られた木製の鎌、しかしその強度は、並の金属をも上回る硬さである。水と植物に関するスキルに極度の補正。使用条件:レベル二百八十以上

        単眼巨鬼の剛鎌(new):所持者の筋力でも絶対に壊れないほど強靭な鎌。身体能力強化系のスキルに中補正。使用条件:レベル二百

        極毒大蛇の毒鎌(new):極毒大蛇アルティメット・ポイズンスネーク特性を受け継いだ鎌。毒系のスキルに極度の補正。使用条件:レベル三百以上

        神狼の雷鎌(new):神狼が纏う雷を継承した鎌。実体はなく純粋な雷属性の魔力で形作られた大鎌。雷魔法を進化させる。使用条件:レベル千五百以上

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 ……ん?なんだコレ

「なんっじゃこりゃぁぁぁ」

 なんっじゃこりゃぁぁぁ なんっじゃこりゃぁぁぁ なんっじゃこりゃぁぁぁ

 俺の叫び声がやまびことなって聞こえてくる。

 ってそんなことはどうでもいい。何だこのステータス。いやね、あれだけの魔物を倒したし“吸奪”の効果でレベルは結構上がってスキルも増えてるだろうなって思ってたけど、ここまでとは思ってなかったぞ。

 ま……まぁいいか。これだけのステータスがあればヘルも助けられるだろうしな。

 気持ちを切り替えていこう。

「スーハー」

 よし、休憩は終わりだ。出発しようこのステータスなら多分五分もかからない。

――ダッ

 俺は駆け出した。

 それにしてもステータス見にくいな、もうすこしスッキリしないものか。

『“吸奪”の派生効果により、類似のスキルをまとめて一つのスキルにすることが可能です。また、スキルレベルがMAXとなったものに進化可能なスキルがあります』

 そうなのか!?いまいちはっきりしないスキルだけどそんな効果があるとは、実行します。

『実行開始……完了しました』

 これで、心残りはなくなった。全力で行く、待っていてくれヘル!


◆◇◆◇

――ピクッ

 “竜の巣”、その中でも風竜ウィンドドラゴンの縄張りである領域の奥地、「旋風」と呼ばれるドラゴンの巣。

 攫ってきた乙女の番である男を待つその場所の主は、凄まじい勢いでこちらへと突き進む気配と、それに怯える配下たちの気配を感じて、浅い眠りから目を覚ました。

『来るか、小僧!』

 そのつぶやきは、己に無謀にも挑んでくるものへの期待かそれとも余興を見るかのような雰囲気で発せられた。

◆◇◆◇

「っ!見えた」

 俺は、ついに奴の巣へとたどり着いた。休憩からここまでの間に戦闘は一度も発生していない。俺が常時発動させている“威圧”に怯え近づくだけで魔物たちが逃げていったからだ。

『来たか、小僧。それにしても、たった一晩と少しの間に何があったのだ?』

 奴は、面白がるような表情でこちらを見ながら問いかけてきた。

「何がおかしい!」

『まあそうカリカリするな。我でも知り得ないことがまだこの世にあることが面白くてな』

 そうかよ。まあいい、俺はこいつになんとしてでも勝手ヘルを取り戻す。

「御託はいい、構えろ。全力を持ってお前を殺し、ヘルを返してもらう」

『ふん。小僧がいきがりおって、格の違いを思い知らせてやるわ。ああ、それと勝負がつくまでは小娘には何もしないと約束しよう』

 その言葉が合図だったかのように、俺達はどちらからともなく戦闘を開始した。

「“詠唱破棄”・"多重詠唱”、風・神雷複合魔術"神狼の怒りフェンリル・ストーム”・八連」

『フッ、“旋風ワールウィンド”・形状シェイプランス”』

 雷と豪風により形作られた八体の神狼が、ケツァルコアトルへと様々な角度から襲いかかり、それを奴が放った大量の風の槍が相殺し、打ち破りこちらへと唸りを上げて迫りくる。

「“遅延発動”、氷魔術“氷晶アイスクリスタル”ストック全開放!“冥気纏”、“怪力”、“堅牢”、“闘気”!」

 俺は、ストックしておいた防御魔法の内氷属性のものを全開放し、近接専用のバフを発動して駆け出した。

『次は、何を見せてくれる?』

 舐めやがって、どんなことをされても対応できるってか?

 その余裕、引っ剥がしてやる。

「“神狼の雷鎌”、“悪魔蜂の群鎌”、“単眼巨鬼の剛鎌”召喚。“付与エンチャント”炎属性最上級魔術“劫火プロミネンス”」

 呼び出した魔鎌に、風属性が苦手とする炎属性を付与し、群鎌で牽制しながら両手に構えた他二つの鎌で斬りかかる。

『来い!我が竜鱗ドラゴンスケイルの守りを貫いてみせろ』

 奴がそういった瞬間奴の鱗が輝き出した。

「ウオオオォォォォアアァアアアアアアアアア!」

 だが、今更一度放った攻撃をそれも全力の一撃を急に止めることなどできずそのまま二本の大鎌をクロスさせるように奴の胸元を切り払ち、直撃の瞬間

解放リリース

 俺は、付与していた魔法を解放し爆発の反動を使い距離を取った。

『フハハハハハ!面白い、面白いぞ。ここまで愉快な戦闘はいつぶりか!』

 な、無傷……だと!?

『驚いておるなぁ、いやいや効いたとも。だが、我の再生能力が負傷を上回っただけのこと。お主も持っておるであろう?“超再生”だ』

 そうか、“超再生”があるなら、傷を追った瞬間に治癒したとしても不思議じゃない。

「だったら、回復が追いつかないかないくらいの速度で、威力で攻撃するだけだ!」

『やってみろ!だが、今度はこちらの番だ。』

 そう言うと、奴のからだが急激に光だし……光が収まるとそこには百九十センチ以上はありそうな長身の男が立っていた。

『武技・竜牙突』

 そのつぶやきが聞けた瞬間俺は、本能が鳴らす警鐘に従って即座に防御を前回にしながら後方に向かって跳んだ。

 その瞬間

――ガアァン!!

 体の前に構えた武器が弾き飛ばされた。

 くそっ、とっさに後ろに飛んでなかったら、今の一撃で心臓を穿たれてたぞ!?

 なんて威力してやがるんだ。

『フフッ、この姿を見、一撃に耐えたのはお前で二人目だ』

「そーかよっ!“遅延発動”、刃・神雷複合魔術“雷神槍グングニル!」

 俺は返事をしながら、不意打ち気味に俺の持ち札の中でも最も貫通力に優れた魔術を放った……が、

『面白いものを見せてやろう。この姿、竜人形態でのみ使えるこの技を!武技・竜気斬!』

 奴が不思議なオーラできた剣をふるった瞬間、“雷神槍グングニル”が霧散した。

 俺の背中を冷たい汗が伝う。

『クッハハッ、まだまだ楽しもうではないか!』





あとがき

 戦闘の描写頑張ってみました。お楽しみいただけたでしょうか?

 また、主人公の戦闘時などの決め台詞を考えているのですがなかなか思いつきません。なにかアイディア等をいただけるとありがたいです。

 また総応援数が百を超えました。ありがとうございます。

 皆さんのレビューや応援が力となっています。

 今後も、応援や感想をいただけるとありがたいです。

 よろしくお願いします。

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