おっさんゲーマー、デスゲームで廃人攻略はじめます〜ピーキー過ぎて真似できないよ〜

猫背族の黑

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Reprobate Online ~神去りし世界~


剣と魔法の世界観を売りに20年前流行したゲームで、通称Roと呼ばれる。


1アカウントにつき1キャラクター制で、一度決めたステータスと職業のリセットはできない。


職業を3つ選択して各職のスキルを組み合わせながら攻略していくシステムで、プレイヤーの個性と趣味がより反映されるキャラ作成が人気なゲームだ。


前作の世界観を継承しつつ、剣と魔法の世界をVRMMOで限りなくリアリティに体験できる事を売りにして今回再び注目を集めている。


「とまぁ、こんな感じなんだけど、久しぶりにやらないか?」


SNSのグループチャットで誘ってくるのは梅梅うめうめ(40歳男)、確か20年前も梅梅が誘ってきたっけ。


「確かに興味深いが…時間がないな」


梅梅の提案をバッサリ断るのは神丸ごっどまる(40歳男)、確かに学生ではない今は時間が溶けるこの手のゲームは手が出しにくい。


「いやぁ、すごく面白そうではあるよね」


そして二人の間を持つ俺は鈴星べるすた(40歳男)、二人とは高校時代からの腐れ縁だ。


「最初の1カ月は俺が金出すから、護衛すると思って!昔みたいな廃人生活はしなくて良いから!」

「金の問題じゃない、それにやるなら自分で金を出す」

「まぁまぁ、最初の1回だけでも!」

「俺は奢ってもらえるならいつでもOKだよ」

「おいおい」


続けて何か言いたげな神丸をよそに、そのまま話を続ける。


「てかSNSでの連絡とか久しぶりじゃない?」

「まぁ、そうだな」

「仕事仕事で休みも合わないからなぁ」

「Roで同窓会するってのはどう?折角だからこの機会に旧交を温めようよ」

「いいねいいね、それじゃ集合時間は発売日のオープニングセレモニーがある12時前あたりからで良いかい?」

「あー…まぁ…そうだな、良い機会か。なんとかしよう」


こうして3人のオッサンゲーマーは同窓会として発売初日に集う事を決めたのだった。


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そして当日


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「この世界で死ぬと現実世界での死に繋がります」


俺達はゲームクリアまでログアウトできなくなった。







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