リリーとフィオナ、そして雌鶏の乙女旅

自己否定の物語

AI技術を活用して執筆

第1章 はじまりの村


私の名前はリリー。

グランフロース王国の端っこにある、小さな農村で暮らしている。両親と弟、それからおじいちゃんおばあちゃんと一緒だ。村の人はみんな優しいけど、私自身はどうにも運動が苦手。畑仕事もほら……今日もこんな調子——


「わわっ、またつまずいた……って痛っ!」


勢いよく転んだ拍子に、収穫したばかりの野菜を盛大にひっくり返してしまう。じゃがいもやたまねぎが道端をコロコロ転がり、私も一緒にゴロゴロ……。


「リリー、大丈夫? 痛そうだけど……」


気づいて走ってきてくれたのは、幼馴染のフィオナ。私と同い年だけど、魔法の才能がズバ抜けていて、特に“料理魔法”に関しては村イチという噂。天涯孤独といわれているけど、そんな空気をまるで感じさせない明るい子だ。


「だ、大丈夫……ちょっと足元見てなかっただけ。あはは……」


痛いし恥ずかしいけど、まあ仕方ない。

私、リリーの強みといえば、“嫌なことが起きても結果オーライ”という謎の強運。周りからは「努力しないのに大当たりを連発する」と評判だったりする。


「まったく……たまには足元も気にしなさいよ。ほら、野菜が散らばってるし」


「ごめんね、フィオナ。手伝ってもらえる?」


私が散らばった野菜を拾い集めていると、トコトコと足音が近づいてきた。


「コケコケッ……(またリリーったらドジねぇ)」


私とフィオナには何を言っているか分かる、しゃべる雌鶏。生き物なのにどこか乙女っぽいこの鶏は、私たちにだけは普通に会話が通じる。いや、最近はちょっと“力”が増してきて、村のおじさんや子どもも「何かしゃべってる?」と不思議がるようになってきたみたい。


「……って。あ、玉ねぎがこっちにも転がってる。」


急いで拾った玉ねぎを、フィオナがパッと魔法でキレイにしてくれる。さすが、料理系魔法が得意な彼女だ。私がやると傷つけそうで怖いのでありがたい。


夕食こそ、私の喜び!


畑から戻ると、ちょうど夕食の時間。私、料理が苦手だけど“食べる”ことが大好きなので、ここが一番の楽しみだ。

今日もフィオナの特製料理がテーブルに並ぶ。


「今日の献立は、採れたて野菜のポトフ。それに鶏の出汁もちょっと加えてみたんだけど……どうかな?」


フィオナが大鍋をかき混ぜ、味見用の木杓子を差し出してくる。私は待ちきれずにごくりと飲む。


「ん~、おいしい! 玉ねぎがすごく甘い……さすがフィオナ!」


いつも思うけど、私が苦労して育てた野菜も、フィオナの魔法がかかると別物みたいに美味しくなる。感動の味だ。


「コケコケ。(わたしも味見したいわ)」


雌鶏がそわそわ近づいてきたので、フィオナが小皿を取り分けてあげると、鶏は上品に啄(ついば)み始める。魔法で出汁を取るからなのか、余計に“鶏”として複雑かもしれないけど……当の本人(?)は気にしていないみたい。


家族会議で出た、旅という選択


夕食後、家族全員で囲む食卓。今日のあれこれを話していると、父がふと私に言った。


「リリー、ずっと村にいて満足か? 外の世界を見たことないだろう?」


「あ……え、そうだけど……」


めんどくさそうだなあ、と思っていると、おばあちゃんまで「いいじゃないの」と背中を押す。

しかもフィオナまで「私ももっといろんな料理を学びたくて……リリーと一緒に行けたらうれしいんだけど」と言い出した。そう言えば雌鶏もいる。鶏がいれば道中はちょっと安全かも……何より私の“強運”があれば何とかなるんじゃない?


「ふふ、じゃあ決まりだね」


勢いで決めてしまったけれど、これが後で“大騒動”になるとは想像もしなかった。でも、私の運の良さがあれば絶対大丈夫だと思う。

こうして私、リリーは、幼馴染のフィオナと乙女な雌鶏を連れて、村を飛び出すことになった。翌朝、村人たちに見送られながら、少しの食料と荷車を持って……「美味しいもの」と「経験値」を求めた旅が、いよいよ始まるのだ。

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