第11話 勇者の聖剣 VS 死霊将の闇剣! 決着の時――!!
ギュオオオオッ!!!
黄金色の光をまとった俺の剣と、漆黒のオーラを放つヴァルゼルグの剣が、今まさにぶつかろうとしていた。
「ハァァァァァッ!!」
俺は勇者の聖剣を振り上げ、全力でヴァルゼルグに斬りかかる!
ズバァァァン!!
「グッ……!」
ヴァルゼルグが初めて 剣圧で押された。
(やれる……!!)
俺は一気に間合いを詰め、さらに連撃を叩き込む!
「せやぁっ!!」
ガキィン! ガキィン! ガキィィィン!!
ヴァルゼルグは驚愕の表情を浮かべながら、俺の猛攻を必死に防いでいる。
「馬鹿な……! 貴様、なぜここまで強くなった!?」
「そりゃあな……」
俺は剣を振るいながら叫ぶ。
「勇者だからだよ!!」
ズバァァァァァッ!!!
俺の一撃がヴァルゼルグの 左肩 を切り裂く!!
「グッ……!!」
黒い血が飛び散る。
「貴様ぁぁぁ!!」
ヴァルゼルグが怒りに満ちた叫びを上げ、闇の魔力をさらに高める。
「ならば、これでどうだッ!!」
彼が剣を掲げると、辺りの空気が一変した。
ゴゴゴゴゴゴゴ……!!!
空が黒く染まり、死霊たちの怨嗟の声が響く。
「これは……!!」
セリアが驚愕の声を上げた。
「勇者様、気をつけてください!! 彼は "死霊剣・アビスハウル" を解放しようとしています!!」
「死霊剣・アビスハウル……?」
ヴァルゼルグの剣が、漆黒のオーラを纏いながら、まるで生き物のように蠢き始めた。
「フフ……これが、"死者の怨念" を宿す最強の一撃……喰らうがいい!!」
ゴォォォォォォ!!!
ヴァルゼルグの剣から 漆黒の斬撃 が放たれる!!
(ヤバい!!)
俺は本能的に 聖剣を前に構え、全力で防御する!
ズガァァァァァァァン!!!!!
聖剣と闇剣の力がぶつかり合い、凄まじい衝撃波が戦場全体に広がる!
バリバリバリバリ!!
地面がひび割れ、王国軍と魔王軍の兵士たちが吹き飛ぶ。
「くそっ……!!」
俺は踏ん張るが、ヴァルゼルグの攻撃の威力がとんでもなく強い!
(このままじゃ押し負ける……!!)
すると――
「勇者様!! 聖剣に魔力を込めてください!!」
セリアが叫ぶ。
「えっ、魔力ってどうやって!?」
「勇者様なら、"イメージするだけ" でできます!!」
(マジかよ!?)
だが、考えている時間はない。俺は "光" を思い描きながら、聖剣に力を込めた。
ゴォォォォォォッ!!!
すると、聖剣が黄金の輝きを増していく!
「これが……俺の"真の力"……!!」
俺は剣を振りかぶり、叫んだ。
「うおおおおおおおおおおお!!!!」
バシュゥゥゥゥゥゥッ!!!
聖剣から "神聖な斬撃" が放たれる!!
「なっ……!!?」
ヴァルゼルグの闇の剣圧を、一瞬でかき消した。
「馬鹿な……この俺の闇が……!!」
ズバァァァァァァッ!!!!
黄金の斬撃がヴァルゼルグを直撃する!!
「グアアアアアアアアアアア!!!!」
ヴァルゼルグの体が 大きく裂け、黒い霧となって消えていく。
「こ、こんな……バカなぁ……!!」
ヴァルゼルグは 断末魔の叫びを上げながら 、完全に消滅した――。
静寂。
戦場が、完全に静まり返る。
「勇者様が……」
「死霊将を倒した……!!」
王国軍の兵士たちが歓声を上げる。
「おおおおおおおおおおおお!!!!」
「勇者様!!」
「勇者様万歳!!!」
俺は、ゆっくりと聖剣を下ろし、大きく息をついた。
「……終わったのか?」
俺がそう呟いたとき、セリアが微笑みながら俺に近づいてきた。
「ええ、勇者様の勝利です」
俺はしばらくぼーっとしていたが、次の瞬間――
ガクッ
「おっとっと……!?」
突然、体の力が抜けて、その場にへたり込んだ。
「勇者様!!」
セリアが慌てて俺を支える。
「はは……さすがに、疲れた……」
戦いの緊張が解け、急に全身が重くなる。
「無理もありません……あれほどの戦いでしたから」
セリアは優しく俺の肩に手を置き、そっと微笑む。
「お見事でした、勇者様……」
戦場には、王国軍の歓声が響き渡っていた。
(……俺、本当に勇者になっちまったのか?)
そんなことをぼんやりと考えながら、俺は ゆっくりと目を閉じた――。
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