第3話 これから如何するの?
ヤストは宿屋に帰り女将に尋ねた。「ホーランさん今は夏ですよね。今は何月ですか?」と尋ねると、女将さんは「今はまだ5月だよ。直ぐ6月に成る5月の30日ですよ。」と教えてもらったが、少し言い訳がましく「何分記憶が曖昧で」と今の自分の素直な所を話した。
部屋に帰り、これから如何した物か、考え出したがいい案は思い浮かばない、この世界には魔物と呼ばれる狂暴な生物が多く繁殖して居る様で、他所に移動するのにも強さが無いと直ぐに死んでしまうとギルドで聞いたし、俺の記憶が曖昧で此方に来た時点の事を思い出せない、今日少し思い出した事は自分はこの世界の生まれでは無いと言う事だけだ。
次の日の朝、朝食を食べて直ぐにギルドに向い、掲示板を見たがゴブリンの討伐は載っていない、受付で確認するとゴブリンの討伐は常設依頼で、出会うと狩り右耳を持って来ると、買取をして貰えるそうで、籠を借り町の外に出た。
考えに考えたがいい案は出て来なかった、今はこの町で生活をして行き、思い出せる事を願って生活費を稼ぎ、レベルと言う奴を上げて自分が強くなり、これで旅が出来ると自信が出来たら王都に行き図書館で調べものをしたい、これを今後の目標にして暫くは頑張って行こうと考えていたらいつの間にか寝てしまったのか、鳥のさえずりが聞こえて来たので、ベッドから起きて戸板を開けると明るく成って居た。
この世界の家にはガラスと言う物は使われていない、窓は有るが戸板が嵌められており外すか、上に跳ね上げ式に成っていて開けて突っ張りを宛がう事に成って居た。
「この世界の生活レベルは室町時代位か、鉄砲が無い様なので矢張り室町位かな?」と一人事を呟いていた。
兎に角この町で自分に自信が出るか、レベルが上がるか、記憶が戻り思い出すかその全てかの事が為してから考える事が結論に成った。
次の日にはギルドで籠を借り、小さなナイフを銀貨1枚で買い薬草採取に向かった。途中に屋台が出て居たので立ち寄ると、ホットドッグの様な物を売っていたので幾らだと聞くと、1個銅貨2枚だと言うので2個買い籠に入れて町の外に出た。
昨日も通った道を1時間と少し歩き草原に遣って来た。今はまだ9時過ぎに成ったばかりだ、十分な時間が昨日と違いある。
草を片っ端から鑑定しながら進んで行く、3時間ほどで薬草3束と毒消し草1束を見付け休憩場所を探しながらも探すのを止めない、道から少しそれた森の手前に大きな石が有り、幾つかの大小の石も有り座るのに丁度良い塩梅の石も有りそうで、其処で休憩する事にしてホットドック風の食べ物を籠から取り出しかぶり着く、腹が減っているからか美味い、あっという間に2つを食べて終い持ってきた水を飲む。
空を見上げると快晴で6月と言うのに暑さは酷く無い、俺の前に居た所と違い過ごし易く成って居る様だ、ふとそんな事を思い出して居ると眠気が襲って来た。
少しの間と思うがうつらうつらとしていると、いつの間にか寝てしまったのか何かがごそごそと俺のギルドで借りた籠を漁る音がする。薄目を開けるとゴブリンが籠を漁っている所で、匂いが残って居たのか薬草だけに成った籠を漁り薬草を取り出して居た。
俺は思い切って銀貨1枚で買ったナイフで背中から突き差した。上手く心臓に刺さったのか直ぐに事切れた。
その途端に頭の中でピコンと成った。「これはステ-タスの何かが変わったのかな?と呟きながら、ステ-タスと言葉にした。」俺も前回の事でピコンに付いて学習して居たので直ぐに気が付いた。
すると・・・・・
ヤスト(人族) 21才 男 レベル1
HP 11
MP 11
敏捷 6
力 8
魅力 6
運 8
スキル ・鑑定 ・剣術 ・・・・ ・・・・
エキストラスキル ・言語理解 ・・・・ ・・・・
鑑定 レベル2 ・少し鑑定できる(5m以内)
剣術 レベル1 ・全ての剣が扱える
剣術と言うスキルが増えていた。レベル1だが全ての剣が扱えると有り、自分にも希望が出て来た気がするし、前世の事を少し思い出した。
確かこの季節は湿度が高く鬱陶しい季節だった事、それと自分は自動車事故で死んだ様だと言う事を思い出した。
まだ他に重要な事が有ると思うが、今は少しでも思い出した事が嬉しく、今後の励みにしたいと考えていたが、ゴブリンは如何したら良いのかと考えると、ギルドの書庫で読んだ本には右耳が討伐証明に成ると書いていた気がするので、切り取り持ち帰る事にしたが、仲間が無いのか慎重に周りを見渡し、薬草を入れた籠に耳を放り込んで、その場を離れた方が良い様な気がしたので、町にそのまま帰る事にした。
ギルドに帰り着いた時はまだ14時頃で、薬草を買い取って貰いゴブリンの耳を出すとこれも銅貨5枚だと言う事で、魔石は如何したのだと聞かれたが?となり、本日の収入は銅貨20枚と言う事に成った。
まだ宿に帰るのは早い、剣術が増えたので試したいので受付で聞いて見た。すると「ギルドの裏に練習場が有るので、其処だと今頃は空いて居るので使ってください、当然無料ですし木剣などの貸し出しも有るのでご利用下さい」と受付嬢が教えて呉れた、早速行って見ると二人程が練習していたが、俺も其処に加わりギルドの木剣を借りて振り出した。
剣は今まで持った事も無いが、何故か頭に浮かぶ様に振り、30分程するとピコンと成った。ステ-タスに変化が有った事が分かったが、今は見ずに宿に帰ってからにしようと考えて、後30分程木剣を振りギルドに戻り、書庫に入り昨日聞かれた魔石の事を調べると、魔物には魔石と言う物が体の中に有りそれが魔道具の燃料に成ると有った。魔石を取り出すのには解体と言う事をしないといけないが、本に解体の仕方が幾つかの例と共に載っていたて、次からは取り出し買い取って貰う事にする。後は魔物の生体やどの様な行動をするかが書いてあった。
それによると、(ゴブリンは5匹位の集団で行動して居る事が多いそうだが、偶に単騎で餌を探して居る事も有る)と書いて居て今回は運が良かった様だ、それから他の魔物の事も調べると、(オオカミは20匹~30匹で行動しており、見つかると一斉に襲い掛って来るので難敵で、素材として持ち帰ると毛皮が使える。討伐証明は此れも右耳を持ち帰ると受け付けて呉れる)と有った、他に多いのが(オークと言う魔物で、力が強く、冒険者としてはレベル10以上で無いと戦っては往けない魔物で、それも複数のオ-クが居ると戦いを避けて逃げた方が良い、オークは足が遅くて逃げるのは比較的容易い)と書いていた。
書庫で本を読んで居ると、いつの間にか17時に成って居たので食堂に行くと、依頼から帰って来た冒険者が大勢いて、エールと言うビールに似た物を飲んでいたが、
俺は酒類は好まないので飲まず、夕食を食べて宿に帰って来た。
この宿も3日目に成る。初日3日分の支払いだけなので追加で3日分ホ-ランさんに払い確保した。
部屋に帰り、ステ-タスを確認すると・・・・・
ヤスト(人族) 21才 男 レベル1
HP 11
MP 11
敏捷 8
力 8
魅力 6
運 8
スキル ・鑑定 ・剣術 ・・・・ ・・・・
エキストラスキル ・言語理解 ・・・・ ・・・・
鑑定 レベル2 ・少し鑑定できる(5m以内)
剣術 レベル2 ・全ての剣が扱える ・スラッシュ ・受け流し
剣術のレベルが上がっていて、武技も使える様に成っており、明日はゴブリンを狩りの依頼を受けて見る事にしたい、鑑定は未だレベル1のままだが人を鑑定しても良いのか迷う所だが、書庫に鑑定について書いた本が無いか探す事にする。
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