ある日のこと

焼おにぎり

第1話 ストーカー(?)から女子を守った話

 私が中学生のとき、「ストーカーが怖いから一緒に帰ってほしい」と言ってきたクラスメイトの女の子がいた。

そりゃ大変だ! いいよ一緒に帰ろう、と私は二つ返事でOKした。


 実際の帰り道になる。話に聞いていたとおり、男子が一人尾けてきた。その男子も同級生で、知らない仲ではなかった。


 こちらに近付いてきた男子は、私の隣にいる子に「なんで約束したのに先に帰っちゃうの?」と声をかけてきた。

 ストーカーだと聞かされていた私は、ちょっと違和感を持ちつつも、その男子を睨みつけて「行こう」と女の子を連れて足早に去ったんだ。


 それからしばらくその女の子と一緒に帰ってたんだけど、ある日突然打ち明けられた。

「あの人ストーカーじゃなくて、本当は彼氏なんだよね」

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