第19話(守の過去)
去年の夏、仲が良かった友達と帰っていたとき、ふといつもと雰囲気が違うことに気が付いた。
「どうしたの?なんか元気がない気がするんだけど…。」
「えっ、そんなことないよ!気のせいだよ。」
「そう?ならいいんだけど。」
このときなんでちゃんと聞かなかったんだろう、って後から後悔した。すごく後悔した。
友達の家までもうすぐのところで
「ごめん、今日塾だったの忘れてた。急ぐね!今日はここで!また明日!」と、走って行ってしまった。
「あ、うん。頑張ってね!」後ろ姿に大きな声で声をかけた。
けど、すぐに気づく。
「…あれ?塾行ってたっけ?行き始めたのかな。」
その時は、塾に行き始めたんだと思っていた。
でも、なんで言ってくれなかったんだろうと心がもやもやするのだった。
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