第14話(守side)

一方、守は蒼介が静かに教室を出て行ったのを見ていた。

最初は、トイレにいったと思っていた。が、いつまでも帰ってこない。


気になった守は、斜め前の女子に話しかけた。


「ねえねえ、蒼介君が戻ってこないんだけど、何か知ってる?」



「えぇっ?!えっと…多分、トイレじゃないかな?」

なんで隠そうとするんだろう…いや、何かにおびえてる?


「明らかにトイレの長さじゃないよね?本当に知らない?」



「ごめんなさい、いないのは知っているんだけど、どこにいるかはわからないの。」

そういいながら、なにやらメモを書き始めた。後ろに見えないように、食べてるふりをしながら。

「多分だれも知らないと思うよ。三谷君、なにも言わないで出て行っちゃうから。」

そういって、こっそりと守にメモを渡した。



「そっか…。食事中にごめんね、ありがとう。」お礼だけをして席に戻る。


右肘を机につき、メモを隠す。箸をもって肘をついても食べれるものだけを食べながら、メモを読む。



そこに書かれていたのは、予想通りの出来事だったが、その規模は予想をはるかに上回る酷いものだった。



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