第14話
【海とグミと世間話】
海辺の町のおばちゃんの家は
いつも誰かがやって来る
今日はコンビニの店長さん
おばちゃんが頼んだのは
お弁当
おばちゃん…
やって来る人達に
毎回お茶を出して
世間話を必ずする
この町の人達は
皆が無理のないところで
繋がっている
人と繫がるって
時々面倒くさいけど
程よい距離感なら
有り難い
世間話が聞こえてくると
この町の様子が見えてくる
笑ったり深刻になったり
せわしない世間話で
私脳内には
商店街の様子が浮かぶ
駄菓子屋兼文房具屋さんが
最強ガチャガチャを置いてから
遠くからもお客さんが来るとか…
床屋さんが最近
低価格カットを始めたら
腰痛になるほどお客さんが来ているとか…
本当に良かったねって話や
豆問屋さんの大将が倒れて
豆屋さんが休業になって困ってしまったとか…
色々だ…
町は
生き物だなぁ…
と痛感する
そんな他愛もない話を聴いていると
「はい、お土産だってさ」
とおばちゃんがグミをくれた
あ…
コンビニでもあるんだ…
オマケ…
桃味のグミには
何だかプレミアムって書いてあって
特別感がこの上ない
一つ口に入れると
ジュワっとした甘みと
噛み応えが口中に溢れてくる
グミも進化してるなぁ
とか思いながら
ボンヤリとする
今日は外国のコンテナ船が
港に入っている
沖にはタンカーがみえる
海は毎日みていても
飽きない
波音の合間で
カモメも鳴いている事に
最近気がついた
海もいきているなぁ…
とボンヤリする
海辺の町の午後だった
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