第8話 寮
これが…寮…。
「お前ら、この寮は男子寮と女子寮で分かれてる。男子はついてこい。女子はこの道をまっすぐ行ったら入り口がある。そこで寮の人に開けてもらえ。」
私は幸太くんに手を振られながら男子勢とは別の道を進んでいった。
寮の入り口に着くと寮の先生と先に帰宅していた先輩方が出迎えてくれた。
玄関に入ると奥に大量の段ボールが置いてあるのが見えた。
そのさらに奥に、室内運動場のようなものも見えた。
「今日からよろしくねー!」
「よろしくお願いします。」
先輩に挨拶され、その先輩に寮の中を案内してもらうことになった。
私はローファーを脱ぎながら先輩と会話する。
「名前は…林檎ちゃんだっけ?さっきビデオに映ってたよ。」
「はい。佐々木林檎です。先輩の名前はなんですか?」
「私は
ローファーを脱ぎ終わり、そのまま玄関を左に行くと、たくさんの靴箱があった。
靴箱は1人1つずつあり、1人で5足の靴を入れらようになっていた。
私はとりあえずローファーと運動靴をそこに入れ、先輩についていくと、
たくさんのダンボールが置かれたスペースに来た。
「入寮生がいる日は多くなるんだよね〜。林檎ちゃんのはある?」
「えっと…ありました。」
「あったら、そこに事務所があるんだけど、事務所の前にある荷物受け取り確認書に自分の名前書いてね。」
「わかりました。」
私は紙に名前を書き、ダンボールを両手で抱え上げた。
「あとは、部屋だね。自分の部屋が何号室かを事務所で聞いてきて〜。」
「わかりました。」
私は事務所の窓口に行き、部屋番号を聞く。
事務所では優しそうなおばさんが対応してくれた。
「佐々木林檎さんねぇ…。142の3番だね。」
「ありがとうございます。」
榮先輩のとこに戻り、部屋番号を伝えた。
「142の3番。おっけー。あと、わかると思うけど、部屋番号の1桁目が階層で2桁目と3桁目が部屋の順番を示してるよ。3番って言うのは部屋の中でどのベッドやタンスを使うかの番号のことだよ。142は…あっちかな。ついてきて。」
先輩についていくと、部屋ばかりが並んでる場所に来た。
私の隣には小さく108と書かれたドアがある。
右前には144号室も見える。
「142はそこかな。」
144号室の部屋の奥に進むと143に続き、142号室があった。
「ここが林檎ちゃんはほかに知りたい場所とかある?」
「いや、特にないです。」
「わかった。しりとり大会頑張ってね〜!ばいば〜い。」
先輩は通ってきた道を戻っていく。
私は142号室…つまり私の居室に入った。
入るとそれなりに広い部屋の左右に2段ベッドが二つあった。
私は3番なので、③と書かれた棚の中に荷物を置いていく。
そして棚の上に空になった段ボールを置こうとしたが……
「届かない…。」
③番のベッドは2段ベッドの上側なのでそこから投げることにした。
「おりゃっ!」
よし、入った…ってえぇぇぇぇぇ!?
段ボールが急に軌道を変えて部屋のドアの前に飛んでいった。
「いだぁっ!!」
それドアから入ってきた人に当たってしまった。
私は急いでベッドから飛び降り、土下座の体制になった。
いざとなったらこうしとけって前世のお偉いさんが言ってた。
「もうしわけ、ございませんでしたーッ!!」
「うぐぅ…そこまで謝られると怒れないじゃん…。」
「以後このようなことが起きないように気をつけますのでどうかお見逃し…」
「わかったよ。で、なんで段ボール投げたの?」
「いや…その…背が…」
私は棚の上を見つめる。
「あぁ〜。じゃあ私が入れたげるよ。」
「いいの?」
「うん。まあ、あなたがしりとりバトルで勝てればの話だけど。」
「じゃあ結構です。」
「ねぇ!!しりとりバトルから逃げないで!」
「わかったよ。」
私は仕方なくしりとりする機会を装着し、彼女に向ける。
「しりとりバトル「スタート!!」」
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