第34話:「千佳の策略!?恋人体験プログラム!」

疑惑をうまくかわしたと思った紗月と美咲。しかし、千佳は納得していなかった。むしろ、ますます興味を持った彼女は、二人を巻き込んで大胆な計画を企てることに。


昼休みの部室。何やら千佳が楽しそうに何かを書き込んでいる。


「千佳ちゃん、何してるの?」

美咲が声をかけると、千佳は嬉しそうに顔を上げた。


「いいところに来た!美咲も協力してほしいんだよね~!」


「協力って…?」美咲が不安そうに尋ねると、千佳はニヤリと笑って手元の紙を差し出した。


「じゃーん!これ、『恋人体験プログラム』!」


「…こ、恋人体験!?な、何それ!?」美咲が慌てて叫ぶと、千佳は悪戯っぽく笑う。


「いや~、なんか二人の仲が気になるからさ、本当にただの親友なのか確かめたくて!」


「ちょ、ちょっと待って!それおかしいよ!」

美咲が真っ赤になって否定するが、千佳は聞く耳を持たない。


「大丈夫、大丈夫!簡単なプログラムだから。ほら、『お弁当を交換して食べる』とか、『帰り道を一緒に歩く』とか、そういうの!」


「いや、それ普通にやってるし…」美咲がぼそりと呟く。


「じゃあ問題ないじゃん!ほら、紗月も来たし、早速やってみよ!」


千佳の勢いに押されて、紗月と美咲は結局「恋人体験プログラム」に付き合うことになった。


「まず最初の項目はー…『手を繋いで部室を一周』ね!」


「はぁ!?なんでそんなこと…!」美咲が抗議しようとするが、千佳は容赦なく進める。


「ほら、やらないと疑惑が深まるだけだよ~?」


「…くっ。」美咲は悔しそうにしながらも、仕方なく紗月の手を取る。


「大丈夫だよ、美咲ちゃん。」紗月が優しく笑うと、美咲はさらに恥ずかしそうに俯いた。


二人が手を繋いで部室を一周する間、千佳と他のメンバーたちはニヤニヤしながら見守る。


「おー、意外と様になってるじゃん!」

「え、これ普通にカップルじゃない?」


そんな言葉を聞いて、美咲の顔はますます真っ赤になる。


「次はー…『お互いに褒め合う』!」

千佳が楽しそうに次の項目を読み上げる。


「褒め合うって…どういうこと?」美咲が不安げに尋ねると、千佳は即答した。


「簡単!お互いに相手のいいところを一つずつ言えばいいの!」


「じゃあ、私からね。」紗月がすぐに言った。

「美咲ちゃんは、いつも優しくて、頑張り屋さんなところが素敵だよ。」


「えっ…」

突然のストレートな褒め言葉に、美咲はドギマギしながら俯いてしまう。


「次は美咲!」千佳が促す。


「えっと…紗月ちゃんは…その、明るくて、みんなを引っ張ってくれるところがすごいと思う。」


「わぁ、ありがとう!」紗月が嬉しそうに笑うと、千佳は満足げにうなずいた。


「よし、いい感じ!じゃあ、最後の項目は…」


千佳の「恋人体験プログラム」によって、二人の仲の良さはますます周囲にアピールされる結果に。しかし、千佳自身はまだ何か隠されていると疑っている様子だ。


次回予告

千佳の次なる作戦!?部室のメンバー全員を巻き込んだ大がかりなイベントが開催される!果たして二人の秘密は守れるのか?

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