2月
寒い、春など来るのかと不安になるほど寒い。最強寒波とやらが押し寄せわたしの住んでいるクソ田舎もものすげぇ雪である。県内では列車が停まりまくり、猫は寝床から動かず、スマホの電池はゴリゴリ減る。
この状況でどう植物の話をしろというのか、とお思いの方もたくさんいるかと思うしわたしもそう思う。
しかしあるのだ、植物ネタが。まず一つ目は「スーパーの花屋が沼い」ことである。
いつも買い物にいくスーパーには近くのなんとなく入りづらい花屋が商品を置いているスペースがあり、そこのプリムラ・オブコニカやカルセオラリア、ゼラニウム、クモマソウなどが「連れて帰って!」「あなたのお家に行きたいの!」などと幻聴を発生させてくる。しかしけっこういい値段がするので堪えている。
その近くの入りづらい花屋はきれいな花をたくさん置いているのだが、ちょっと割高だしなにより「なにか買わないと出られないムード」がすごいので一回しか行ったことがない。でも行って見たら激レアな植物がなかなかしんどい値段で売られていて「ヤベェな……」となったのを覚えている。
植物は基本的に沼だ、ズッブズブの沼だ。いつものスーパーにぽっかりと口をあけている。植物を覗き込むとき我々もまた植物に覗かれているのだ。
そしてスーパーの雑誌コーナーでは趣味の園芸のテキストが売れ残っており、クリスマスローズの表紙がでんと置かれている。クリスマスローズにはあまり興味がないのだが、これもどうやらとんでもない沼のようだ。
プリムラ・オブコニカはいかにも花! という雰囲気のかわいいやつだ。ゼラニウムは華やかな赤い花をつけていてとてもきれいだ。カルセオラリアはユーモラスな姿をしていてとてもかわいいし、かの名作ドラマ「植物男子ベランダー」に登場したのでそれで認識している。主人公が息子と話すなかなか感動的な回だった気がする。クモマソウは花が終わりかけて投げ売りされていたがこらえた。
シクラメンもあるのだが店内が暖かいのでシオシオになっている。可哀想だ。
ではもう一つ。
いつものスーパーと同じ系列の、3階建てのショッピングセンターが市内にあるのだが、そこの花屋でラナンキュラス・ラックスが売られていた。それも目玉の飛び出るような4000円オーバーの値段で。
そこの花屋も入りづらいところの系列である。たいへんお財布に厳しい値段で花を売っていることに(わたしのなかで)定評がある。なおパキポディウム白馬城を買ってしまったのがそこだ。
しかし4000円か……確かにすごくきれいな花だが、さすがにこれは手が出ない。
そう思いながらきょう、初売りに行ったホームセンターに湯たんぽを買いに行ったついでに、花のコーナーを覗いてみたら、そりゃもう完全なるお花畑で、ラックスタイプでないふつうのやつではあるもののラナンキュラスがドンドコ売られており、他にもクンシランやアネモネがドンドコ売られており、とにかくとにかくお花畑だったのである。
しかも入りづらいところと比較してずいぶん安い。いや安くないけど安い。しかも元気そうだ。クソデカスーパーで売られていたラナンキュラス・ラックスはカサカサだったのに。
そして多肉植物のコーナーを見てみれば、砂糖菓子のごときハオルチアや、カラフルなエケベリアがたくさん売られており、「かわええ!!!!」と叫びそうになった。
何か欲しくなったが買っても置く場所がないので諦めた。だいいち湯たんぽで手が塞がっている。
なお湯たんぽは充電式のやつもあったが高かったのでふつうのプラスチック容器にお湯を入れるオールドスタイルのやつを買った。いままで使っていたやつのゴムパッキンが弱ってきて水漏れするようになったのだ。熱湯が漏れたら危ない。
しかし街がさびれた。ホームセンターに行く前にルート上にあるゲオで古いスマホを買い取ってもらったのだが、そのゲオの中がスッカスカでたいへんビックリした。前回来たときはもうちょっと栄えていたのに。
ゲオに電熱式の安い湯たんぽはないだろうかと探したが短時間しか使えない小さいものしかなかった。餅は餅屋ということである。
家のほかの植物にはこれといった動きはない。しかし植物というのはいいものだなあと思う。
コーデックスの本を見たらパキポディウムは3月まで休眠しているらしい。このお寝坊さんめ。まあこの北国である、たいていの植物が半月遅れだ。
そういえば「植物に学ぶ生存戦略 話す人・山田孝之」が面白かった。3週連続でやっていてとても面白く見た。ハエトリグサのシステムが面白い。そして林田アナはどこに行ってしまったのか。
あと今年も「趣味の園芸」が無事に大河を擦り始めてニコニコしている。去年は「源氏物語の花」と題して平安時代の花の話をしていたわけだが、今年は「べらぼうな花たち」なるタイトルで江戸時代の園芸文化を取り上げている。なおおととしは朝ドラの牧野富太郎を擦っていた。
すごくどうでもいいのだが「趣味の園芸」の寄せ植えや寄せ鉢はどうもセンスがないなあと思うのだった。
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