きっと俺はエロゲの神に愛された

蜜りんご

第1話:プロローグ

その日、夢を見た。


「悠人よ。お主には未来の伴侶となる者と関係を結ぶまで、ラッキースケベが自然と起こる身体からだにした。未来の伴侶となる者と関係を結ぼうとしない場合、特殊技能をそなたの身に宿す」


何だ?ラッキースケベ?特殊技能?目の前にいる老人は訳の分からないことを俺に訴えかけてくる。


「誰彼構わず関係を持ちたいのであれば何もしなくても良いが、わしとしてはそれはお勧めしない。未来の伴侶となる者とのみ関係を持つ方が、この先良い方向に転じるであろう」


バッと目の前が明るくなって目が覚める。目が覚めたらまだ外が暗い中の自分の部屋で、今のは夢かって思う。


(変な夢だった…)


夢に出てきた老人はやたら”未来の伴侶”というワードを使ってきた。俺には悲しいことに彼女もいないしそんな相手に検討もつかない。てか、ラッキースケベが起こるとか言ってた?ラッキースケベってあれだろ、押し倒した時におっぱい鷲掴みにしたりして事故でエロ展開起こるやつだろ。俺にそれが起きるっていうのか?全くもって信じられない。今まで生きてきて21年。そんなこと漫画とかAVだけの世界だったし起こる訳ない。そんな思いを抱えたまま俺はもう一眠りするのだった。


この時俺は知らなかった。翌日から起こるエロ漫画のような世界を。

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