第9話 キワモノを選んでしまうのは最早我が本能なり



「そういえば春香は種族何にしたん?」

「純人にしたよ〜」

「そりゃまた以外。弓使えるからエルフ辺りを選ぶかと思ってた。」

「私もそうしようかなぁって思ってたんだけど、せっかくだから棒術の方も使いたかったからね。そういうきょうちゃんは何にしたの〜?」

「よくぞ聞いてくれましたッ!!」

「まぁどうせキワモノだろうけど」

「いや私だって普通の奴選ぶことくらいあるが??」

まったくきゃわいいきゃわいい幼馴染ちゃまをなんだと思ってんだ失礼しちゃうわ。


「じゃあ普通の種族選んだの?」

「そんなわけないじゃんだって私だぞ?あんだけ大量に面白そうな種族が並んでて普通の奴を選ぶわけなかろう」


キワモノを選んでしまうのは最早我が本能なり。


「ねぇさっきの問答必要だった?」

「いや、ただの戯れだから必要ではないね、、って痛っ!?なぜ叩くマイ幼馴染様!??」

「イラついたから」

「酷くね!?」


なんでこの幼馴染様は普段ほんわかなのに私相手だとこんな攻撃的なのですかね。

「そ、それは貴女が特別だからだよ、、ポッ」

「いや、1ミリも赤面せずに言われてもまったく萌えないが?しかも口でポッて言ってるし、、あと思考読むなや」

「そんなことはどうでもいいから教えて」

「全然良くないが??」


まぁ思考読む云々は後で問い詰めるとして


「私が選んだ種族はコイツね」


《種族:unknown》

〈種族特性〉

未だ定義されていない不安定な種族な為、全てのスキルを習得する可能性を得ている。

だが状態異常になりやすくなり確率で耐性スキルも貫通するようになる。

【世界】の祝福を受けていないため【世界】の住人(主にヒト種)から忌避感情を向けられる。


種族固有スキル:【不安定な可能性】

全てのスキルを習得する可能性を得る代わりに常に[状態:不安定]になる。

このスキルは【世界】の祝福を受けると消失する。


[状態:不安定]の効果

状態異常になりやすくなり確率で耐性スキルを貫通する。

取得経験値減少(大)

レベルアップ時のステータス上昇値のランダム化。

この状態異常は【世界】の祝福を得るまで解除不可。


「まぁうんきょうちゃんらしいね?」

「なんだねその変な奴見る目は」

「いやだってね?さっき見た紹介動画の感じだと住人との交流が割と重要そうだったんだけど?」

「いやうん、まじそれな。」



--------------------------------------------------------------

【あとがき】

『幻想狂いのゲーマーは楽しみ尽くす!』を読んでくださりありがとうございます。


ついに主人公の種族開示できたぜ。ふぅ


あ、種族特性と種族固有スキルで同じこと書いてあるのは使用なんで気にせずどぞー


あと軽く主人公の種族の設定というか説明もどきおいときます。


いくつもの偶然が重なった上に次元が不安定化したことにより新しく【世界】に産まれた生物。

産まれたばかりで【名】を持たない上に様々な世界からの客人達…渡り人が訪れるため【世界】の神のキャパシティがギリギリな為まだ【世界】の祝福を受けられていない。

【名】と【世界】の祝福が無いため物凄く不安定な存在。

だが未定義で不安定な存在である故にどんなスキルでも習得できる可能性がある。


設定とかは深く考えなくていいよ。

ものによっては色々考えてたりするけど基本ノリと勢いで思い付いた設定の方が多いから。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る