【2500PV突破感謝】風俗嬢と客の関係から脱却することはできますか

百合 一弘 ーゆり かずひろー

揺れるツユクサ

日常

 仕事が終わり、家ではない方向に足を向ける。その方向にあるのはいつも行ってる風俗店。

 店のドアを開けると店長がいた。

「空ぁいくらなんでも来すぎ。帰れ!」

空というのは私の名前である。この態度の悪すぎる店長の頭をコツンと軽く叩いた。

「常連客にそれか?」

と私は笑いながら言った。この店長とはもう数年前からの仲でこんなのは日常だ。

「ごめんって。じゃあ空。今日はこの子な」

あまりにも通いすぎて店長は僕の好みを知っている。毎回おすすめの子を出してくれるからいつもその子にしている。

「あいよ」

そういい金を渡し指定された部屋に向かった。座って待っていると、ガチャッとドアが開く音がした。現れた女性は愛嬌のある顔をしていた。まさにカワウソ系女子だ。

「こんばんは。あゆみと言います。今日はよろしくお願いします。空さん」

そう言って笑った顔は美しかった。

「風呂…来て」

そう言うとあゆみは風呂に来た。まぁいつも始める前このやり方でやってるんだけど。風呂の前に来たところであゆみの方を見て手を伸ばした。一つ二つとボタンをはずしいていく。選んでもらっているのは新人ばかりだから大半は顔を赤くする。あゆみも例外ではなかった。

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