第肆怪 もふもふの友達が出来ました。
とりあえず両親に軋丸君を紹介してみたけど、当然驚いていた…。
そりゃ『神棚から出た』とか『妖怪』なんて言われても信じられないよね・・・。
私だって未だに信じられないもん・・・。
「え~っと、おばあちゃんのお店の神棚から・・・?」
「出てきた・・・妖怪・・・?」
「ごめんなさい、突然の事で、僕ら妖怪は人間の事を色々知っております!」
「そうなの?」
「うん!学校で習ったから!」
「妖怪も学校行くんだ・・・」
軋丸君は一応私達人間の事を理解しているみたいで安心した。
でもって、ここからが"問題"なのよね・・・
「で、その子を家に?」
「うん、だって家無しなんて可哀想だもん!」
「あのな風美・・・お前が優しい子なのは父さん達は知っているぞ・・・でもな・・・さすがに自分の事を"妖怪"・・・とか言っている子供を
「風美、そういうのはやっぱりおばあちゃんに任せたらどう?その子おばあちゃんの知り合いなんでしょ?」
「いや・・・それは・・・」
そう言えば、神棚から出てきた時におばあちゃんいなかった上に驚いていてバタバタしていて聞きそびれちゃったけど・・・軋丸君はおばあちゃんの事知っているのかな?
そもそもおばあちゃんと妖怪ってどんな繋がりがあるの?
「まあ今日はもう遅いし・・・続きはまた明日にしようか・・・」
「そうね、仕方ないから軋丸君は一旦住まわせるは置いといて泊まってもらいましょう」
「あ、お母さんお父さんありがとう!」
とりあえず泊まるって事で一旦片はついたけど・・・
これからどうしよう・・・
ーーーーー
「とりあえず軋丸君、今日はは私の部屋で一緒に寝ましょう!」
「うん・・・」
私は軋丸君を部屋に案内したけど、そこで我に返った・・・。
「あ!?」
私の部屋には私の好きなアイドルグループのグッズやポスターで溢れていた。
その事を忘れていたのが不覚だったああああ!!
「あ、あの・・・これは?」
「い、いや!き、気にしないで!?」
焦ったけど、軋丸君は興味なさげだった
ちょっと焦ったけど・・・何とか機にしてもらえなかっただけよかったかな・・・
私の大好きなショタアイドルグループの「ミルキぃボーイズ」のファンだって知られた・・・。
というか妖魔界にアイドルの概念あるのかな?
「風美さん・・・男の子好きなの?まさか僕の事も変な眼で見てるんじゃ!?」
「変な事言わないで!!って言いたいけど・・・」
こ、これ以上は言えない・・・私が
だからか・・・。
軋丸君の事もめっちゃ可愛くて仕方ないんだよねえええええええええ!?
ダメダメ!
これ以上は絶対にあってはならない!!
ここは冷静に!!
「軋丸君!」
「なに?」
「軋丸君は何歳なの?妖怪って結構見た目の割に長生きって聞いた事もあったけど?」
「ぼ、僕まだ8歳だよ?」
「へ、へえ、私は13歳なんだ・・・私の方がお姉さんだね・・・」
「お姉さん・・・なんかかっこいい!」
もうだめ!可愛すぎ!!
でも、軋丸君と話しているのって楽しい!
しかも耳とかしっぽがもふもふだし!
こんな子そうそういないよ!!
というか妖怪の友達なんて全くいないか・・・
とりあえず問題はさておいて、今日は寝るか!
私は1つのベッドで軋丸君とおねんねの時間になりました!
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